円安で「売上4~5倍」 「安い日本」のビジネスチャンス (THE TIME,)

   円安は悪いことばかりではない。きょう21日(2022年6月)の「THE TIME,」が取り上げたのは、円安で安く買い物をしたいという外国客を相手に、ネット通販で売り上げを伸ばしている人たちだ。

   東京・秋葉原で外国人にマイクを向けると、「日本はとにかく安い」との声。「すべてのものが私の国より安い。イギリスではジュースは1本3ポンド、円に換算すると500円ぐらい」(英国人留学生)だという。

  • 円安のさまざまな影響が
    円安のさまざまな影響が
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「急速な円安は経済にマイナス」論も

   「安い日本」はビジネスチャンスにもなる。

   海外向けの通販サイトに日本の仏像フィギュアなどを出品している「イスム」では、「円安になってから4~5倍くらいの海外の方への売り上げがある」という。なかでも不動明王立像が人気だそうで、「値段を下げているわけではないが、海外の方から見るとお買い得感が増している」という。

   海外から見ると、36万3000円で販売されている千手観音像は、去年の同じ時期だと約3300ドルだったのが、円安の今は約2690ドルで購入でき、610ドル(約8万2000円)も得になる計算だ。中国やシンガポールだけでなく、フランスなどでアートとしても「爆売れ」しているという。

   次に番組が紹介したのは、ネットで自作の洋服を通販している菅野友恵さん。コロナで仕事が減り、10万円の給付金でミシンを買って古着を使った服のネット販売をしているが、円安になってから「(売上は)2割くらいは増えたかなと思います」と話す。

   古着を使ったスカートには、「必勝」「神社」「招福」などの漢字も。こうした「日本的な文様」が人気なのだろう。販売価格185ドルで売り出した服は、去年6月だと約2万400円だが、いまは約2万5000円で、4600円売り上げが増える。

   「正直助かります。(物価高で)自分も値上げしなくてはと思っていたんですが、円安のおかげで、そこが結構カバーできてます」と話す。

   こうした例のように、円安で「プラス」になった人たちもいるものの、日本経済全体に与える影響は「マイナス」との見方が広がっている。日銀の黒田総裁は6月13日の国会で「急速な円安は経済にマイナスで望ましくない」と答弁し、懸念を示した。

(コムギ)

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