安倍元首相銃撃事件の動機とツイッター投稿 武井壮「彼が起こした行動に対して全く理解できない」

   「オレが憎むのは、統一教会だけだ」。安倍晋三・元首相を銃撃して逮捕された山上徹也・容疑者がSNSに投稿した1363件のツイッターを、19日（2022年7月）の「めざまし8」が分析した。

   これまでの投稿は、2019年10月以来、2年9カ月で計1363件に上った（現在は凍結）。

   最初の投稿の直前に旧統一教会（世界平和統一家庭連合）のトップが来日し、日本で集会を開いた。「総裁を狙っていて、韓国から来日した際には火炎瓶を用意して、愛知県の会場を訪れたが、会場に入れず、何もできなかった」

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  「めざまし8」番組サイトより

「シンプルな殺人事件としか...」

   同じ10月の1週間後。「統一教会のおぞましさに比べれば、多少の政治的逸脱など可愛いものだ。安倍政権に言いたいこともあろうが、統一教会と同視するのはさすがに非礼である。オレが憎むのは統一教会だけだ。結果として安倍政権に何があってもオレの知ったことではない」。その9日後。「親に騙され、学歴と全財産を失い、恋人に捨てられ、彷徨い続け幾星霜。それでも親を殺せば喜ぶ奴らがいるから殺せない。それがオレですよ」

   12月の投稿では、「オレも母子家庭だった。但し貧困ではない。むしろ裕福だった。三人兄妹のうち、兄は生後間もなく頭を開く手術を受けた。10歳ごろには手術で片目を失明した。障碍者かと言えば違うが、常に母の心は兄にあった。妹は父親を知らない。オレは努力した。母の為に」。さらに翌年1月には「オレが14歳の時、家族は破綻を迎えた。70を超えてバブル崩壊に苦しむ祖父は母に怒り狂った。いや、絶望したという方が正しい。祖父はオレ達兄妹を集め、涙ながらに土下座した。自分の育て方が悪かった。オレはあの時何を思えばよかったのか。何を言うべきだったのか。そして、それからどうするべきだったのか。未だにに分からない」

   コメンテーターの武井壮さん「彼が起こした行動に対して全く理解できない。人を背後から撃ち殺したというシンプルな殺人事件としか、ぼくには思えない」

（栄）