2024年 4月 26日 (金)

ソウル群衆事故と「警察への事前通報」内容 加藤浩次「もっと早く動いてほしかった」

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   156人が死亡した韓国・ソウルの梨泰院の群衆雪崩事故をめぐり、韓国の警察庁はきのう1日(2022年11月)、事故発生前に警察に寄せられていた通報について明らかにした。きょうの「スッキリ」が詳しく伝えた。

   きのう記者会見した韓国警察庁長官は「事故発生の前から事故の危険性を知らせる緊迫した通報があった」と明かし、「それにもかかわらず、通報を処理する現場の対応が十分ではなかった。現場の対応に不備がありました」と認めた。

  • 韓国ソウルでの群衆事故は防ぐことができなかったのか
    韓国ソウルでの群衆事故は防ぐことができなかったのか
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「通報が次々入っているのに...」

   それによると、事故発生の約4時間前、「人が上下から押し寄せて圧死しそうだ。人出を制御しないといけない」という通報があり、警察は「出動して確認します」と応えていた。その後も断続的に「騒ぎになり、転んでけがをしている」「人々が圧死しそうだ」などと通報が入っており、警察は「場所はどこですか」「ハロウィーンパーティのせいですか」などとやり取りしていた。事故の約1時間前には「警察の緊急出動が必要な状況だ。大事故が起きる一歩手前だ」「中の方で人々が圧死しそうだ」という通報があり、「わかりました。出動します」と応答していた。

   韓国メディアは「4時間近く市民が叫んでも、(警察は)追加の措置を取らず惨事につながった」と批判している。事故当日、梨泰院を訪れた人は約13万人にのぼったが、現地に投入された警察官は137人で、その多くは麻薬などの取り締まりにあたっていたという。

   さらに、事故現場では道路脇の建物が違法に増築されており、その分道幅が狭くなっていたこともわかった。また、番組が取材した韓国・漢陽女子大学の平井敏晴・助教授は「今こちらでは、誰かが押したという話になっています。ウサギのカチューシャをつけた男性が押したという報道があり、(ウサギのカチューシャをつけていて濡れ衣を着せられた男性が)告発した人を名誉棄損で訴えるという話も出ているようです」と話していた。

   MCの加藤浩次「通報が次々入っているのに、警察は『場所はどこですか』『ハロウィーンパーティのせいですか』などと答えていて、(現場に)行っていないことがわかります。被害者の気持ちを考えると、もっと早く動いてほしかったですね」

   群衆事故のメカニズムなどを研究している関西大学の川口寿裕教授「超過密状態となった事故発生1時間前ぐらいの時点で、仮に警察が行っていたとしても何ができたかは疑問です。事前にしっかり計画を立てて人の流れを制御することが何よりも大事です」

   宮崎哲弥(評論家)「13万人の人出が見込まれていて、危険な箇所もあったのに、適切な人流制御をしなかった警察の責任は非常に重いと思いますね」

(キャンディ)

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