97歳運転で死亡事故 橋下徹「年齢制限設け、ライドシェア導入を」

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   97歳男が車を暴走させ、40代の女性を死なせる6人死傷事故を起こしたとして逮捕された。きょう21日(2022年11月)の「めざまし8」は、独自に容疑者の周辺に迫り、なくならない高齢者の運転事故について掘り下げた。

   事故があったのは19日夕方、福島市で容疑者(97)が運転する軽自動車が歩道に乗り上げ、歩行者の女性(42)をはねて死亡させた。車はさらに前の車3台に相次いで衝突し、容疑者含む5人が軽傷を負った、とされる。

  • 安全運転の徹底を(写真はイメ―ジ)
    安全運転の徹底を(写真はイメ―ジ)
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車がないと「不便」

   97歳でも運転する理由はなぜなのか、番組はまず、車がないと不便だという地方の現状を取り上げた。周辺の人たちは「きっと不便だから乗っちゃうんでしょう」「年寄りだとバスの乗り降りも不便だって人がいるんですよ。確かに」と口をそろえる。容疑者の自宅からバス停までは徒歩6分程度だが、バスが来るのは1時間に1、2本程度。最寄りのスーパーまでは約1キロで徒歩12分程度かかる。高齢者にとっては、これも不便と言えるか。

   また、番組が取材した容疑者の息子は「今まで一度も事故を起こしたことがありませんでした」と話したといい、警察によると、免許更新の際の検査では認知機能に問題がなかったという。しかし、近所の人は「最近は車庫入れがもう大変で、やっぱり何回もやっていた」「前まで普通車に乗っていたんだけど、このごろ軽(自動車)にしたんですよね」と、「危険な兆候」があったという。「奥さんが亡くなってもう5、6年かしら。一人だけだから、もう運転やめたらって本人に言えなくて」と振り返る。

   全国の死亡事故のうち、75歳以上の高齢者が占める割合は、昨(21)年は全体の15.1%となり過去最高となった。現在、75歳以上の免許更新時には認知機能検査と高齢者講習が行われる。さらに今年の5月に改正道交法が施行され、過去3年以内に信号無視などの違反歴がある場合、「運転技能検査」が義務化された。また、自動ブレーキなどを備えた車のみ運転可能な「サポートカー限定免許」という制度も加えられている。

   橋下徹(弁護士)「やっぱり、年齢制限は加えるべきだと思う。地方の公共交通の不足の問題は、規制改革で、タクシー免許がなくてもタクシー業ができるような『ライドシェア』を導入するべき。先進国ではライドシェアで地方の足問題を解決に向かいつつあるんです」

   司会の谷原章介「僕も運転をしますが、歳をとって免許返納を迫られた時、僕も返したくないと思うかもしれません。まだまだ運転したいんだという方もいると思いますが...」

   古市憲寿(社会学者・作家)「15歳の人はどんなに運転がうまく、したくても運転できない。(年齢の)下限は設定されているわけで、それと同じで上限があってもいい。基準を設けたほうが、結局本人とか家族にとっても事故を防げるケースが増えると思います」

(コムギ)

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