園児暴行容疑の保育士の写真を見た児童の反応(THE TIME,)

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   静岡県裾野市の「さくら保育園」で、3人の保育士(当時)が園児に虐待行為を繰り返していた問題で、静岡県警は4日(2022年12月)、当時の保育士3人を逮捕、保育園などを家宅捜索した。園長が虐待を知ってから、保護者説明会を開くまでの4カ月間、事件を隠していたとして、裾野市長は園長を刑事告発する方針だ。5日の「THE TIME,」が伝えた。

   1歳児クラスの保護者は「保護者の前で謝罪もなく不満はあるが、また被害者が出るのではと思う保護者もいたので捕まってよかった」。別の保護者は、「(子どもが)3人の先生の写真を見せたらすごいイヤな顔をして、『いやだいやだ』と言ってきたので、やっぱり嫌なことをされていたのかな、と」。

  • 園児暴行事件の解明が進む(写真はイメージ)
    園児暴行事件の解明が進む(写真はイメージ)
  • 園児暴行事件の解明が進む(写真はイメージ)

「園長を犯人隠避で刑事告発したい」

   同県警の調べによると、3容疑者は今年6月、1歳児のクラスの園児に対し、「頭を殴る」「足をつかんで宙づりにする」などの暴行をした疑い。「カッターナイフを見せて脅す」「感染症の疑いがある園児のお尻を、無理やり他の園児に触らせる」「泣いている園児の写真を撮って笑う」「真っ暗な排泄室に放置する」など15件の虐待行為があったことが、明らかになっており、県警は余罪について調べている。

   朝日新聞によると、保育園が確認したとされる悪質な行為として、「園児の頭をバインダーでたたき、泣かせる」「あらかじめ遅刻すると連絡があった園児に対し、腕を引っ張り『遅いんだよ』と怒鳴る」「寝かしつけた園児に対し『ご臨終です』と何度も発言」「泣かない園児に対し、額をたたき、無理やり泣かせようとする」「昼食時に、園児を怒鳴りつけ、ほおをつねる」などが、明らかになっている。

   櫻井利彦園長が虐待行為を知ったのは8月1日。同22日に調査委員会を立ち上げ、すべての職員に聞き取りをした、という。保護者説明会が行われたのは11月29日以降。今月1日の保護者説明会では、「園長自ら土下座をして、(情報が)拡散しないように頼んだのは本当ですか?」「勇気をもって内部告発をしてくれた先生の口をふさごうとしたんですか?」と質問する保護者に対して園長は、「内部告発者は言えないものですから」。保護者「土下座したか、答えてください」。園長「しました」。保護者「じゃあ、隠ぺいしてんじゃんかよ」。

   虐待を市に通報しようとした保育士に対して、園長が土下座をして「口止め」しようとしていたことも明らかになった。10月下旬、園は保育士全員に問題を口外しないよう求め、誓約書も書かせていた、という。裾野市の村田悠市長は12月3日、「園長を犯人隠避で刑事告発したい」。県警は、保育園や元保育士らの自宅も家宅捜索した。

(栄)

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