「隠れ積雪日本一」のスゴい雪 安住紳一郎アナの素朴な疑問

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   週末に日本列島を襲った今年一番の寒波の影響で、日本海側を中心に豪雪に見舞われたが、この大雪は北日本や北陸では今日も続く予想だ。明日は寒波が北上して雪も弱まるが、今週末には再び「クリスマス寒波」がやってくる。19日(2022年12月)の「THE TIME,」は山形県の「隠れ積雪日本一」の豪雪地帯を訪ねた。

   日本一の豪雪地帯としては、青森県の酸ヶ湯(昨日午後4時時点で184センチ)、山形県肘折(同183センチ)、北海道の朱鞠内(同147センチ)などが知られるが、山形県西川町志津地区では昨日、230センチの積雪が観測されていた。「隠れ積雪日本一」と呼ばれる。

  • 大雪が続く予想も(写真はイメージ)
    大雪が続く予想も(写真はイメージ)
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「知っているんですね」

   番組はこの週末に、山形県の「西川町志津地区」を訪ねた。道路わきは積雪2メートル以上の壁になっており、建物わきの自動販売機は、雪に埋もれていた。気象台の観測地点はなく、公式な積雪量は不明だ。ただ、県に委託された「清水屋旅館」の主人が1日2回積雪量を観測、報告する。1974年には「790センチ」の積雪を記録したこともある。全国の公式最高記録である酸ヶ湯の「566センチ」を上回る。同旅館の主人、今野信秋さんは「2月末には、酸ヶ湯よりここは、雪が多いですよ。(去年は)5メートルちょっと超すくらいでしたね」。

   目の前で観測してみると、3時間で20センチの積雪を観測できた。この地域では、スキー場もオープンするのは雪が少し溶けた4月で、シーズンは7月まで続く。

   2019年、西川町は「日本一の雪国宣言」。「変若水の湯 つたや」などの旅館には、雪見風呂や山形牛、山菜を使った郷土料理を求めて多くの観光客がやってくる。

   豪雪地帯での「生活の知恵」も。月山の宿「かしわや」の志田直美さん(75)はリンゴを雪に埋めていた。雪の中で保存するとゴールデンウイークまでもつという。「野菜でもなんでも、雪に埋めておくと甘くなる。味も良くなる」。山の湧水を家の周りに引いて「融雪装置」代わりにして、雪かきの苦労を少なくしている。部屋の中でも、ファンヒーターの暖かい風を、太いパイプでこたつの中に送り込み、部屋全体を温めるようにしている。

   MCの安住紳一郎「『隠れ1位』なんて言い方をしていましたけど、気象予報士のみなさんは、この山形の西川町を知っているんですね」。

   増田雅昭気象予報士「山形県など日本海側はもともと冷たい季節風に、雪雲が乗って流れ込んでくるんですが、とくにこの志津地区は月山に風がぶつかってできた上昇気流で雪雲が発生しやすい場所なんです」

(栄)

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