新潟豪雪で国道立ち往生 岸田首相「不要不急の外出」に立岩陽一郎が投げかけた疑問

   「驚きました。昨日も天達さんが注意を呼びかけていたんですけれど、新潟県は大雪の影響で柏崎市などで発生している車の立ち往生の解消に向け、自衛隊に災害派遣を要請しました」と切り出すMCの谷原章介。今日20日(2022年12月)の「めざまし8」は、12月としては異例の豪雪に見舞われた新潟県の現状について、中継を交えて大きく報じた。

   現在の状況はどうなっているのか。番組では田中良幸情報キャスターからの中継映像を紹介したが、そこには北陸道西山インターを目前に高速を降りることのできない車の列が。柏崎へと取材に向かった田中キャスターも渋滞に巻き込まれていた。

  • 豪雪はなお続くのか(写真はイメージ)
    豪雪はなお続くのか(写真はイメージ)
  • 豪雪はなお続くのか(写真はイメージ)

クリスマス、年末年始も寒波か

「今も何台もの車が連なっていて、全く動くことはありません。この場所は立ち往生が起きている国道8号とは別の場所です。この場所7時過ぎに着いたんですが一時間以上全く動くことはありません」(田中キャスター)

   12時間降雪量が62センチと、平年の30倍を記録した柏崎市。市内の国道8号では、昨日午前中から所で渋滞が発生、その後20キロの立ち往生となった。

   「困っているのは食事と水」と語るのは配送の仕事中に巻き込まれた男性ドライバー。沿道の住民からおにぎり2つと水を差し入れてもらってしのいだという。一方、「柏崎まで着いた時には12時、のろのろ動いていたが午後2時頃から全く動かなくなった。ガソリンもいつ終わるかわからない」と語る男性。米山大橋付近で動けなくなった男性は午後10時頃に国土交通省から水とカロリーメイトを受け取り、その後午前0時頃にようやく立ち往生を抜けることができた。岸田首相は、谷公一防災担当相にライフライン確保を指示。さらに降雪が続く地域の住民に対して、不要不急の外出は避けるよう呼びかけた。

   なぜここまで記録的な大雪となったのか。

「日本海側で雪雲ができて流れ込んでくる。日本海の水温が1度から2度高く雪雲が発達しやすかった。帯状の雪雲の列の先頭が新潟・福島にかかり続けた。大雪のピークは越えてきていて、夕方には止んでくるところが多くなるが道路がガリガリになる。明日以降西から雨がやってくるが、融雪溝や側溝を雪が塞いで道路が冠水する。次の雪は23日にクリスマス寒波で、年末年始の寒波とつながっていきそう」(天達武史気象予報士)

   立ち往生に巻き込まれた時には「不用意に車を離れない」「マフラー付近を除雪」「同乗者がいる場合は交代で睡眠をとる」などが重要だ。

   永島優美アナウンサー「これから止むを得ず車に乗る方も多いと思う。万が一に備えて食料、水、防寒するものを備えておくことが大事かもしれません

   立岩陽一郎(ジャーナリスト)「日本は新しい災害対策を考えなければいけない。岸田総理の『不要不急の外出を控える』は止めたほうがいい。霞が関は四文字熟語が好きだが『不要不急』はないんですよ。(必要があって)出て行くんだから対応を考えないと」

(みっちゃん)

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