「ハンマーで」の猟奇性が意味するコト 埼玉・飯能3人殺害(めざまし8)

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   埼玉県飯能市で家族3人がハンマーで殺害された事件。25日(2022年12月)の発生から3日目、現場付近には今も警察官の姿があり、広い範囲で規制線が張られている。現場住宅からわずか60メートルのところに住む斎藤淳容疑者が、夫への殺人未遂の容疑で逮捕されているが、供述を拒んでいるとされ、事件の解明は進んでいない。いったい何が起きているのか、今日27日の「めざまし8」は現地からの中継を交えて専門家に話を聞いた。

   被害にあったのはアメリカ国籍のビショップ・ウィリアムさん(69)、妻の森田泉さん(68)、そして普段は都内に住み、偶然帰省していたという娘の森田ソフィアナ恵さん(32)の3人。犯人は長いハンマーで殴っていて、さらに被害者宅では火事も発生していた。被害者3人はその場で死亡が確認され、ビショップさんの死因は頸髄損傷。被害者親族は昨日「ショックを受けていて心の整理がついていない状況です」とコメントした。

  • フジテレビサイトの「めざまし8」番組ページより
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「対策」できることは?

   警察は防犯カメラの映像などから斎藤容疑者の犯行とみて自宅にいるところを逮捕したが、その際容疑者は部屋に閉じこもって抵抗したという。

   被害者宅では、2021年に駐車場の車が傷つけられる事件が起き、これをきっかけに防犯カメラ2台を設置していた。修理代も100万円かかっていたが、今年に入り斎藤容疑者が器物損壊の疑いで逮捕。しかしその後不起訴になっている。容疑者を知る人からは「信じられない感じ。真面目でいい子、スポーツもできるし。勉強もできる。息子がいうにはかっこいい、サッカーうまかった」という証言も出ている。幼い頃から家族と住んでいたが、ここ数年は一人暮らしだったという容疑者は、被害者とどのような関係があったのか。

   佐々木成三(元埼玉県警捜査一課)「猟奇的で残忍な手口。私は過去捜査の中でハンマーでの殺人の手口というのは経験がない。容疑者は他にも用意している可能性はあるが、撲殺で死にいたらしめるというのは恨みや殺意が明確」

   なぜ車を傷つけたトラブルから1年以上もたって事件が起きたのか。

   佐々木成三「車を壊した動機も事件捜査の大きなポイントになる。発生後、不起訴になったが、被害者と容疑者でどのような接点があったのか。さらに嫌がらせをしている可能性もある。猟奇的犯行を行う容疑者の特徴として、私たちが理解できないような一方的な怨恨があることを感じている。動機面については容疑者の口から喋ってもらわないとわからない。今後の捜査のポイントだと思う」

   住宅2階では火事も発生している。

   佐々木成三「犯行の状況をみると、ばれないような工作はみられない。証拠隠滅というより、もともと住宅を全部燃やそうという計画や、火をつけて殺害しようとしたが気づかれたため凶器を使った可能性もある」

   逮捕時、なぜ自宅に籠城したのか。

   佐々木成三「犯行後は無計画だった可能性もある。逃走するなら自宅ではなく遠くに行く」

   金子恵美(元衆議院議員)「車の事件からこんな犯罪事件まで至るとは思わないじゃないですか。どうやったら防ぐことができるんでしょうか」

   佐々木成三「自宅の防犯カメラは標準装備で、捜査ではなく抑止に使うものだと思っている。センサーライトや音で警告し、すぐに警察に通報するセキュリティが必要。催涙スプレーなど自分を守るグッズも」

   武井壮(タレント)「何か向けられた時、走って逃げるなど殺されない能力が必要。あとは防犯グッズを用意しておくことだが、過剰になるとアメリカ銃社会のように問題になる」

(みっちゃん)

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