2024年 4月 25日 (木)

保育士1人で「子ども30人」→「無理です」と現場の声 基準見直し、政治は動くか(THE TIME,)

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   「『1人で30人は無理』と訴えているのは保育士の皆さんです」。きょう2日(2023年3月)の「THE TIME,」で、江藤愛アナが切りだした。保育士の業界団体が1日、「1人につき4・5歳児30人となっている基準を見直してほしい」と要望、関心度ランキングの2位となった。「女性の関心が高くなりました」と江藤アナはいう。

   保育士1人が何人の子どもの面倒をみられるのか。現在の基準は、0歳児3人、1・2歳6人、3歳児20人。そして問題となっているのは4・5歳児の30人で、「1人で見るのは無理」という声が何年も前から現場から上がっている。

  • 保育の現場への理解を…(写真はイメージ)
    保育の現場への理解を…(写真はイメージ)
  • 保育の現場への理解を…(写真はイメージ)

75年前のルール

   このルールは75年前(1948年)から変わっていない。74年前に託児所で撮影された映像には、画面いっぱいの沢山の子どもたちを1人の女性が面倒を見ている様子が映っていた。当時は「ベビーブーム」の最中だったが、その基準が「少子高齢化時代」の今も続いている。

   「不可能だと思います。先生の耳は30個ないですから」と東京・葛飾区の「キャンディパーク保育園」の武藤大助園長は話す。園では5歳児30人を国の基準の4倍の4人で担当しているという。

   番組は、この園の保育士に小型カメラをつけてもらい、保育士目線で子どもたちとのやり取りを撮影した。「絵本を見ているお友達も片づけましょう」と声をかけると、園児から「え~」の声。教室を移動しても、元気いっぱいな子供たちの対応が続き、おやつの時間も一人一人に配って見回る。園児の昼寝中には、教室で事務作業をこなすなど大忙しだ。これを1人で担当するのは、さすがにキツイと思わせる。

   保育士の1人は「大変なことばかりじゃなくて、楽しいこともいっぱいあるので、やれてます」と笑顔をみせた。園児虐待など暗いニュースもある中で、この若い保育士の明るさと子どもへの眼差しが現場を支えているのだろう。未来を感じ、気持ちが救われた。

   いまの国会で議論になっている「子ども予算倍増」も含め、保育士の現場は一刻も早い制度の見直しを求めている。

(コムギ)

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