ChatGPTと大学教授がそれぞれつけた見出し、どちらが良い? 水卜麻美アナ「失礼ですけど...」

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   「去年の11月にサービスが開始されて、世界で急速に使っている方が増えている対話型AI、チャット(Chat)GPT。いろんな場面で便利に使われる一方で、いろんな国で規制する動きも出ています」と切り出す森圭介アナウンサー。昨日10日(2023年4月)にはチャットGPT開発企業のアルトマンCEOが岸田総理と面会し意見交換。アルトマンCEOは技術の利点や欠点の軽減について話した上で、国際的なルール作りが重要という認識を示した。

   今日11日の「ZIP! TOPNEWS解説」ではチャットGPTの使い方と問題点について、慶應義塾大学の栗原聡教授に詳しい話を聞いた。

  • ChatGPTが及ぼす影響は(写真はイメージ)
    ChatGPTが及ぼす影響は(写真はイメージ)
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「機密情報の管理」必要との懸念・指摘も

   チャットGPTとは、オンライン上の膨大なデータを収集し、まるで人間が会話するかのような自然な文章を生成するAIを使ったソフト。便利さの一方で個人情報保護への懸念や悪影響も指摘されている。

   街頭インタビューでは「『猫と仲良くなる方法』と調べたら結構教えてくれました。親切な何でも知ってる人に聞いているイメージ」(会社員30代男性)、「一人暮らしをするにはどこが一番コスパがいいか聞きました」(会社員20代女性)などの声が。女性はチャットGPTの情報をもとに物件を調べるという。

   一見便利なAIだが、心配する声も上がっている。「(情報が)流出しないか心配」(20代女性)、「論文探して欲しいとお願いして、リストが送られてきました。ただ、うその情報が入っていたりするので、正しさの判断は人間が行う必要があると思う」(20代大学院生)

   東京大学は「レポートなどは学生本人が作成することが前提で、(チャットGPTなど)生成系AIのみを用いて作成することは不可。ただ、全てを禁止するだけでは問題は解決しない。大学教育にも良い形で活用する必要がある」と見解を示している。

   栗原教授「原稿のタイトル、自分でも考えたんですが、概要を入力してタイトルを考えてもらったが、結構良かった」

   教授が考えたタイトルは「チャットGPTの出現は必然か?」で、チャットGPTが考えたものは「対話AI『チャットGPT』の登場:その衝撃と日常社会への適応」。

   水卜麻美アナウンサー「先生に失礼ですけど、これもいいです」

   山下健二郎(ダンサー、俳優)「賢いですね。昔のそういうのは文章がおかしくなったりしましたが、なめらかな文章、見分けがつかない」

   栗原教授「間違いなく下(チャットGPTが考えたタイトル)を使うことに」

   スタジオではチャットGPTに東京一泊旅行プランの提案について質問してみたが、回答は1日目が上野動物園・国立科学博物館、アメ横、浅草寺など。2日目はディズニーランドとお台場を提案。ディズニーランドは混雑を避けるため朝一番に行くことを勧められた。

   栗原教授「ネタを提供してくれる。ネタがネタを生み出すという使いかたをする分には使ったもの勝ち」

   森アナ「一部では副操縦士という言い方もされています。サポートをしてくれる使い方」

   その一方で「個人情報や機密情報の管理が必要になる」「それっぽいことを答えてくれる段階なので、信ぴょう性のない回答を信じてしまう」「教育現場での不正な使用」などの問題も出ている。

   栗原教授「解決は難しい。もしかすると今の教育は押し付け型。学ぶことを根源的に考え直す時が来たのかも」

   水卜アナ「テストで持ち込み可能にしたとして、何を質問するかに能力の差がでることもありますよね」

   栗原教授「問いかけや引き出しかたで違います。何を勉強するか大きく変わってくるかもしれない。機械的なことをするのはそろそろおしまい」

(みっちゃん)

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