2040年の日本、人口減少の恐るべき影響とは(ZIP!)

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   厚生労働省の国立社会保障・人口問題研究所は、日本の総人口が2070年には8700万人と20年時点(1億2615万人)の約7割に減るという推計を発表した。けさ27日(2023年4月)の「ZIP!」で「人口減少によってどんな社会になるのか」と森圭介アナが解説した。

  • 道路への影響も(写真はイメージ)
    道路への影響も(写真はイメージ)
  • 道路への影響も(写真はイメージ)

森圭介アナ「医療スタッフも減少しますから...」

   リクルートワークス研究所は2040年にはこんな日本になると予測している。現場の労働力が大幅に減るので、道路の22%が修繕できず生活道路は穴だらけ。電気、水道なども直す人が減り、停電や断水が頻発しそうだ。

   森アナ「医療スタッフも減少しますから、診察時間に時間がかかり長蛇の列。救急搬送に時間がかかったりもします。人口が減れば、患者も減りますから、病院も減って、病院がない地域も出てきます。介護スタッフが不足し、老人や家族が対応しなければならなくなるということです」

   日常生活も大きく変わりそうだ。人口減少対策総合研究所理事長の河合雅司氏は、売り切れの自動販売機が続出するだろうと予想する。「トラックの運転手など配送が間に合わなくなり、補充ができなくなるからです」

   エアコンを注文してもなかなか設置してもらえない、壊れても修理にきてくれないなんてことは当たり前。河合氏は「警察官、消防士、自衛官などは外国人に頼るわけにはいかない部分があるのと、若くないとできないという部分がありますから、大きな影響を受けますよね」という。つまり、大幅に足りなくなるということだ。

   森アナが野菜が食卓に上らなくなるかもしれないと指摘すると、司会の水卜麻美は「ああ、(すでに)農家の後継ぎの問題って言われますよね」。水産業や酪農でも後継者不足が広がるから、食糧生産が大きく落ち込むことが心配されている。輸入で賄おうにも、「日本経済が強いうちはいいんですが、人口が減って弱くなっていくと、思うように輸入できないという事態が考えられます」と河合氏は予想する。外国に買い負けるということだ。

   いや、SFの話ではない。十数年後に実際に日本に起こることなのだ。国家百年の計どころか、「十年の計」を急がなければならない。

(カズキ)

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