引退・石川佳純選手の超絶試合を振り返る 山下健二郎「メンタルおばけ、うらやましい」

   昨日1日(2023年5月)、卓球の石川佳純選手(30)がSNSで現役引退を発表した。日本卓球界に大きな功績を残した石川選手。2日の「ZIP!」ではスタジオに元プロ卓球選手で五輪金メダリストの水谷隼さんをスタジオに招き、石川選手の功績と今後について話を聞いた。

   7歳から卓球を始めた石川さん。14歳で日本代表に選出され、全日本卓球選手権では5回の優勝。オリンピックでは2012年ロンドンで団体銀、16年リオで団体銅、21年東京で団体銀と3大会連続でメダル。2017年の世界卓球では混合ダブルスで金メダルを獲得している。

  • 卓球界に多大な貢献を
    卓球界に多大な貢献を
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今後の活躍先は?

   森圭介アナウンサー「日本の歴史を動かしてきたときには、必ずそこに石川選手がいた。水谷さん、石川選手はどんな選手だったんですか」

   水谷隼さん「卓球が大好きなんですよね。とにかく努力している姿を見てきました。先輩からも後輩からも慕われていて、石川選手を悪くいう人を聞いたことがないですね。本人も『やりきった』ということなので、僕としては少しびっくりしたんですけど、本人が納得しているのであればこのタイミングで引退というのもいいんじゃないか」

   石川選手の強さの秘密、ひとつは、世界を翻弄したサーブ。番組では2回連続でサービスエースを取る石川選手の映像を紹介したが、普通にサーブしているように見える球を相手選手がまったく返せていない。

   水卜麻美アナウンサー「何が起きているんだろう。どうなっているんだろう」

   水谷隼さん「微妙にラケットの角度を変えて回転を変えている。マジックみたいな感じ」

   もうひとつがメンタル面。

   水谷隼さん「大逆転勝利がめちゃくちゃ多い選手なんです。2009年世界卓球、すごかったんです」

   世界ランク99位だった16歳の石川選手が世界ランク10位の選手に挑んだこの試合。ゲームカウントを0-3とリードされ、第4ゲームもあと2ポイント奪われると敗戦という状況から7連続ポイントで追い上げゲームを取る。さらにその後も3ゲームを連取し4-3で逆転勝利した。

   水谷隼さん「信じられないことが起きた。当時卓球界では衝撃的。石川選手はこういう試合がたくさんあった」

   山下健二郎(ダンサー、俳優)「メンタルおばけ、うらやましいです」

   石川選手の今後だが、指導者としての道を歩むのか、それとも解説者やコメンテーターとして活動するのか。

   水谷隼さん「指導者については僕の個人的な願望です。世界トップ選手の発言は重いんですよね。今の若い選手に伝えて欲しい。解説者はまちがいなくやるんじゃないかと思うんです。ただ自分が解説者やってるんで強力なライバルが。でも石川選手の解説見たいですよね」

   はたしてどんな道を選ぶのか。石川選手は18日に引退会見を行う予定だ。

(みっちゃん)

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