夕方の銀座で強盗 水卜麻美アナ「手慣れているように見えるがアルバイト?」

   昨日8日(2023年5月)午後6時過ぎ、仮面をかぶった男たちが銀座8丁目の高級時計店に侵入、100本以上の腕時計を奪う事件が発生した。9日の「ZIP!」は、通行人が撮影した犯行の一部始終や、犯人とみられる男が1時間後に確保される瞬間の映像を紹介。さらに犯行が白昼堂々と行われた理由について、スタジオで専門家に詳しい話を聞いた。

  • 取り調べが続いている(写真はイメージ)
    取り調べが続いている(写真はイメージ)
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仮面をかぶって...

   ロレックスのみを扱う時計店の中で、バールのようなものでショーケースを叩き割っているのは仮面をかぶった人物。別の人物が黒いカバンに高級腕時計ロレックスを詰め込んでいる。強盗犯はナイフのようなものを取り出し、「伏せろ、殺すぞ」と店員を脅していたが、犯行が行われる中、店の前には通行人が行き交う姿も。足を止める人もいるが、あまりにも大胆な犯行にあぜんとしているようにも見える。動画には「マジ?演技じゃない?リアルで?」と、撮影者の戸惑う声も入っている。

   気づいた通行人がドアを閉めようとするが、犯人たちはそれを押しのけ勢いよく店外に。店の前に待機していた白いワゴン車で逃走、犯行時間はわずか1分ほどだった。

   しかし、犯行から1時間後の午後7時過ぎ。東京・赤坂の住宅街で犯人とみられる男4人が確保され、逃走に使われたとみられる白のワゴン車も発見。付近には白い仮面も落ちていた。近隣住民の撮影した動画には、マンションベランダの手すりに立つ男の姿も。この男は警察官の説得に手すりから降り確保された。「パトカー呼んで」という警察官に「やめてくださーい。痛い!痛い!」と叫び続ける男の姿も撮影されている。男はパトカーの中に入れらたが、かなり抵抗しているようにも見える。警視庁は4人を建造物侵入などの疑いで逮捕、銀座の強盗事件との関連について調べを進めている。

   被害にあった店の前は中央通りで、周囲には高級ブランド店も並ぶ。なぜ人通りが多い午後6時の犯行だったのか。

   「私たち警察用語で『ヒットエンドラン』というが、スピーディな犯行。事前に下見をして、何度もシミュレーションしていると思う。店に入って探すのではなく、無駄のない動きをしている。1分たつかたたないか。最近ルフィー事件というのがあったが、組織的な犯行で、捨て駒として使われている」(元大阪府警刑事・中島正純さん)

   司会の水卜麻美アナウンサー「手慣れているように見えるがアルバイト?見られてもいいという感覚?」

   中島正純さん「アルバイトがほとんどだと思う。(仮面をかぶっているので)ばれないという自信があったと思う。バール、刃物を持っているので怖いものなし。取り押さえられる心配がないと思ってた。閉店するとシャッターを閉められる。防犯システムもあり、シャッターを破る手間がかかる。夜に4人グループで歩いていると職質も受ける」

   こうした強盗は今後増えていくのか。

   「いままでは引ったくりが多かったが、カバンを取ってみるまでお金が入っているか分からない。確実に金品が奪える強盗はこれから増えていくと思う。(時計は見つかっていないが)おそらく、すぐに上のものに渡している。日本で売りさばくと確実に足がつくので、海外への販売ルートを持っている。実行犯は指示役の顔もみたことがない可能性がある。強盗は必ずつかまるので応募しないでほしい」(中島正純さん)

(みっちゃん)

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