横浜でまた「交際トラブル殺害」警察はなぜ女性を守れないのか?奈緒「相談するのためらう」

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   神奈川・横浜市鶴見区できのう29日(2023年6月)、大学1年生の女性(18)が元交際相手の男(22)に刃物で刺され、死亡する事件があった。女性は男のDV(ドメスティックバイオレンス)に悩んでいたといい、警察にも複数回相談していた。きょう30日の『ZIP!』が警察の対応などについて検証した。

   女性はきのう午前、自宅マンション駐車場で血だらけになって倒れているのを家族が見つけ、110番通報した。家族が病院に連れていったが、死亡が確認された。通報の約10分後、鶴見警察署に刃物を持った男が出頭し、殺人の疑いで緊急逮捕された。「待ち伏せして彼女を刺してしまいました」と話しているという。

   2人は交際していたが、1週間前に別れたという。被害者の友人によると、「DVが怖いから別れた」「馬乗りになって顔面を殴られた」などと話していたといい、事件直前にも、男は被害者宅の鍵を持っていたとみられ、侵入するトラブルがあったという。男の自宅周辺でも、けんかをする音や女性の叫び声などがたびたび聞かれていた。

   警察によると、2021年10月以降、4回にわたって被害者側から警察に通報があったが、警察は「交際中のトラブルのため、ストーカー事案ではない」と判断し、いずれも事件としては扱わなかった。3回目の2022年12月には「別れるなら殺すと言われた」という通報があり、今月22日の4回目の通報の際、警察は女性に避難するよう伝えたが、女性は避難の意思は示さず、被害届も出さなかった。また、女性宅の鍵がなくなっていたことから、警察は家の鍵を変えるよう指導していたという。

  • 4回も通報があったのに
    4回も通報があったのに
  • 4回も通報があったのに

ストーカー担当だった元警部補「被害届出させる強い対応が必要」

   これらの警察の対応について、千葉県警でストーカー犯罪を担当していた元警部補の森雅人氏は「おおむね間違ってはいない」としたうえで、「3回目の通報以降、トラブルがかなり発展していたので、たとえば被害届を出すよう強く説得するなど、もう一歩積極的な対応がとれなかったか検証する必要があると思います」と解説した。

   金曜パーソナリティの奈緒(俳優)「なかなか交際中の問題を警察に相談するのはためらう人もいると思いますが、どのタイミングで相談すればいいのでしょうか」

   森氏「恋愛がこじれて事件にまで発展した事例を、警察は教訓事例としてたくさん持っています。別れ話をしても相手が応じない、少しでも危険だな、怖いなと思ったら、すぐに相談してほしいです。110番通報は緊急時ですが、『♯9110』という警察相談窓口の番号もあります」

キャンディ

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