ネット掲示板への「カキコミ」 繰り返すと株価操作で告発!

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   インターネットを通じて株式の売買や情報を入手する個人投資家が増えているなかで、「インターネットの掲示板へのカキコミで株式の売買を誘引し株価を吊り上げた」として証券取引等監視委員会が2007年6月28日、さいたま市の無職の男性を証券取引法違反(情報の流布)で告発した。ネット掲示板への「カキコミ」が株価操作にあたると判断したのは初めてのこと。

   株価操作があったのは、大阪証券取引所第2部の川上塗料株。男性は03年1月14日から同年5月14日まで、川上塗料株をテーマにした「掲示板」に「潤沢な資金で来週から右肩上がりの直線を描く」「ジリジリ上がります」などと、川上塗料株があたかも上昇するかのようなカキコミを、約100回にわたり繰り返した。これが相場操縦に当たるとされた。当初82円だった株価は517円まで上昇した。

掲示板の情報は「玉石混交」

株式掲示板には数多くのカキコミがされる(写真はイメージ)
株式掲示板には数多くのカキコミがされる(写真はイメージ)

   インターネット専業証券を通じた株式の売買や、証券会社のホームページや企業のIR情報、Yahooファイナンスや「みんなの株式」などの株式情報サイトetc・・・株式にかかわる投資情報はいまやインターネットを抜きにして考えられないほど氾濫している。

   たくさんある掲示板には、

「今月はプラス82万円。今日は何の材料もなく、月末のドレッシング相場でした。日経平均はプラスでも、なんだか気持ち悪いので現物以外は全部処分しました。また来週」
「今日の注目銘柄です。1872アゼル、2201森永製菓、2811カゴメ、3216御幸H、4922コーセー、8113ユニチャーム・・・短期の調整を終了し、非常に煮詰まり感のある銘柄です」
「昨日反発して今日もその流れが続くと思ったら、そのとおりに。旭化成と松下電器が上がってくれてうれしい!」

と、他愛のない投資日記から、実際の投資の参考になりそうな、かなり分析を積んだ情報まで「玉石混交」状態だ。

株価操作にあたる「カキコミ」断定できるものはない

   そんな中で、株価操作にあたる「カキコミ」とはいったどんなものなのか。J-CASTニュースは、証券取引等監視委員会に聞いてみた。

   すると、「今回の件については、100回にわたり繰り返し同じ銘柄について記述されていたことや『ジワジワ上がる』などの記述があったことが判断材料にはなりました。しかし一般的には、何回カキコミがあったから違法だとか、断定できるものはありませんし、一概には言えません」(証券監視委)という。川上塗料株をめぐっても、「カキコミは株価操作の証拠のひとつ」としている。

   証券取引等監視委員会は株価情報について、最近は投資雑誌の情報、講演会・セミナーでの情報などといっしょに、ネットでの情報も注視している。ネットにあふれる情報のなかでも、銘柄名をあげて推奨するようなコメント、カキコミは、「その内容や状況によっては株価操作につながりかねない」と監視の目を強めていることは間違いないようだ。

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