長谷川洋三の産業ウォッチ
経団連副会長の危機感:プライムローンも危ない!

2008/7/16      twitterでつぶやく このエントリーを含むはてなブックマーク はてなRSSに追加 この記事をBuzzurlにブックマークする この記事をクリップ! Yahoo!ブックマークに登録 newsing it!   コメント(2)   印刷
「サブプライムローン(信用力の低い個人向け住宅融資)問題どころではない。プライムローン(優遇金利融資)も危なくなってきた」

   日本経団連副会長で野村ホールディングス会長の氏家純一氏は2008年7月14日、東京都千代田区大手町の経団連会館で米国の金融市場の今後の見通しについて、私の質問にこう語った。

   米国のポールソン財務長官は13日、サブプライムローン危機の深刻化で株価が急落するなど経営難が懸念されている政府系住宅金融機関の連邦住宅抵当金庫(ファニーメイ)と連邦住宅貸付抵当公社(フレディーマック)について、両社の資金繰りが悪化した際には緊急融資を実施する権限をニューヨ-ク地区連邦準備銀行に与えると発表、金融危機回避へ全力を挙げる姿勢を鮮明にした。しかし証券業界の国際派の頭目とみなされる氏家会長は「プライムローンですら投資家は尻ごみしている。金融危機は米国全体に広がっており、そう簡単には解消しないだろう」と厳しい見方に終始した。

   「日本に期待されているのは技術と資金」――。日本経団連会長の御手洗富士夫キヤノン会長は地球温暖化対応などに発展途上国を中心に日本への期待が強いことを強調した。ただ、経済界の大勢は環境問題もさることながら足元の金融危機、インフレ危機に関心が移っている。国内政治の混乱もあって、経済界にとってこの夏は「熱い夏」というよりは冷水をあびた夏となりそうだ。


【長谷川洋三プロフィール】
経済ジャーナリスト。BSジャパン解説委員。
元日本経済新聞社編集委員、帝京大学教授。BSジャパンテレビ「直撃!トップの決断」、ラジオ日経「夢企業探訪」「ウォッチ・ザ・カンパニー」のメインキャスター。著書に「ウェルチの哲学「日本復活」」、「カルロス・ゴーンが語る「5つの革命」」(いずれも講談社+α文庫)、「レクサス トヨタの挑戦」(日本経済新聞社)など多数。


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