2024年 3月 19日 (火)

パチスロが未曾有の危機 ギャンブル性ないとダメなのか

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   ギャンブル性が規制対象になったことなどから、パチスロ人気がかつてないほど落ち込んでいる。関連機器販売が7~8割も減少するほどなのだ。業界では、ゲーム性向上などの努力をしているが、その成否は見えないままだ。

全国のパチスロ台は1年で2割減少

「パチスロは、確かに人気がなくなっています。それで、パチンコに力を入れて、スロットマシンの割合を減らしていますよ」

   パチンコホール最大手のマルハン(京都市)の広報担当者は、こう明かした。

   同社では、パチスロの割合は、2007年4月に34%だった。それが、08年6月には27%にまで下がったという。その分、パチンコ台が増えた計算だ。

   人気が低下したのは、04年7月の風営法施行規則改正で、ギャンブル性の高いパチスロの「4号機」が禁止されたことがある。パチンコ依存による多重債務などが社会問題になったからだ。その結果、07年9月までにスロットは「5号機」に置き換わり、1日で100万円以上も稼ぐことは難しくなった。5号機では、せいぜい2~3万円とされる。

   次に、影響を与えたと言われるのが、06年12月に成立した改正貸金業法だ。年収の3分の1を超えて貸せないなど金額や金利で足かせがはめられ、ヘビーユーザーが消費者金融からパチンコ代を借りにくくなった。

   その結果、全国のパチスロ台は、07年末に前年比で2割ほども減少した。さらに、その影響は周辺機器にも及んだ。パチスロ用のメダル自動補給装置やセンサーなどの売り上げが、08年度は前年度比7~8割も大幅に減少したというのだ。パチンコホール側が、パチスロ低迷で設備投資に二の足を踏んでいることが背景にある。

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