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ガム噛めば噛むほど「脳が活性化」 科学的実験でわかった効果

2009/1/11      twitterでつぶやく このエントリーを含むはてなブックマーク はてなRSSに追加 この記事をBuzzurlにブックマークする この記事をクリップ! Yahoo!ブックマークに登録 newsing it!   コメント(8)   印刷

   車の運転中にガムを噛むと頭がスッキリするなどといわれているが、ガムを噛むと脳の働きが活性化することが自然科学研究機構生理学研究所の研究でわかった。ガム1枚を噛む回数は550回にものぼり、そば15回、チャーハン47回(各10グラムあたり)と比べてもダントツで多いのだそうだ。

脳の働きが短期的に活発になる

   大学共同利用機関法人の自然科学研究機構生理学研究所(愛知県岡崎市)の柿木隆介教授と坂本貴和子研究員は、特殊な脳波の測定により、ガムを噛むと脳の働きが活性化されるという研究結果をまとめた。「国際臨床神経生理学会誌」に2008年11月19日に掲載された。

   被験者に5分間、無味無臭のチューインガムを噛んでもらい、その直後に音による刺激を用いて特殊な脳波「P300」を測定。P300は何らかの刺激が与えられてから0.3秒後に出現する反応で、脳が活性化すると反応時間が短くなる。

   これを3回繰り返し、ボタン押しによる反応時間も計測した。また、(1)何もしない(2)噛むのと同じような顎の運動はするが、実際には噛まない(3)手指の運動(タッピング)を行う、という条件でも同様の実験をした。すると、ガムを噛んだケースは、P300が現れるまでの時間(潜時)とボタン押しの反応時間が早くなり、繰り返すほど効果は明らかだった。一方、何もしない時には変化は見られず、顎や指の運動ではむしろ反応が遅くなり、P300 の潜時は長くなった。

   坂本研究員は、

「メジャーリーガーが試合中にガムを噛むことや、車の運転中にガム噛みを行うことによる脳の覚醒効果の根拠が、生理学的に証明された」

とコメントしている。

   噛めば噛むほど脳の働きが短期的に活発になるが、「頭が良くなる(知能や認知力が高まる)」とは言えないという。

ガムを噛む回数は1枚につき550回

   ガムメーカーが集まる日本チューインガム協会は、ガムを噛めば咀嚼力が強化されて、唾液の分泌促進、脳血流量の増加などで、全身の健康につながる、としている。また、ガムを噛む回数は1枚につき550回(味がなくなって捨てるまでの回数)にもなり、そば15回、チャーハン47回、フランスパン108回(10グラムあたりの回数)と比べても多い。

   「キシリトールガム」など10種類以上のガムを製造するロッテの広報担当者は、

「ハンバーグやスパゲッティなどの柔らかい食事に偏り、子供たちの噛む力が弱くなっていますが、ガムを噛めば手軽に噛む力がつきます。骨格ができあがっている大人の場合はそうもいきませんが、脳血流が良くなり体にいいと考えられています」

とPRする。

 

   一方で、ガムの生産数は04年の4万6100トン(販売額1881億円)をピークに年々減少している。07年は生産数4万1240トン(販売額1677億円)だった(日本チューインガム協会調べ)。

 

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村上 三平

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