新型インフル「濃厚接触者すり抜け」 怖い話?心配無用?

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   日本国内で初の新型インフルエンザ感染者が確認された2009年5月9日。感染確認が発表された早朝6時から様々な情報が飛び交った。感染者の近くにいたのに本来の「停留」措置を受けずにすり抜けた形で最大11人が入国した可能性があることも分かった。9日夕、複数のテレビニュースでは、「すり抜け」問題について、専門家の意見をきいた。「11人」の入国は、怖い話なのか、心配する必要はないのか。

帰国者に外出自粛呼びかける専門家も

   感染が確認されたのは、カナダへ短期留学していた大阪の高校の男子生徒2人と男性教員の計3人。8日夕に成田へ到着していた。症状は3人とも落ち着いているようだ。また、感染者の近くの席にいるなどした49人の「濃厚接触者」は、近くの宿泊施設で様子をみるため「停留」措置が取られた。しかし、感染者のうち1人の生徒は機内検査では異常が認められず、機外に出た後症状を訴えた。このため、この生徒の周辺の席にいた最大11人は、「濃厚接触者」認定されずに入国してしまった可能性がある。

   9日夕の「FNNスーパーニュースWEEKEND」(フジテレビ系)には、獨協医科大学の増田道明教授が出演した。「11人のすり抜け」について、心配しなくていいのか、と司会者に聞かれた増田教授は、さほど心配する必要はないとの考えを示した。――検疫は100%完璧ではあり得ないので、今回のような事態は想定される。「11人のすり抜け」で、一般の人の感染リスクが大きくなるとは考えにくい。日本では季節性インフルエンザのリスクの方が大きいかも――。特に説明はなかったが、新型インフルエンザが弱毒性とされることなどを念頭に置いているような説明だった。その上で、一般の人に必要なこととして、健康管理とマスクなどの予防、冷静な行動を挙げた。

   一方、「ANNスーパーJチャンネル」(テレビ朝日系)は、ゲストに国立感染症研究所の元研究員、岡田晴恵さんを呼んだ。岡田さんは、「すり抜けた11人」だけでなく、同じ飛行機に乗っていた人にも、一定期間「外出しない」「健康観察期間はおとなしくしている」という「協力態勢」が必要だと訴えた。体調に異変を感じない場合、仕事や学校を簡単には休まない人がいることを考えると、「11人」がすり抜けた現状は大丈夫なのかと不安に感じる人も出てきそうだ。

   専門家の意見が分かれる現状では、心配無用かどうかは各人が判断するしかないようだ。

   厚労省は今回の「すり抜け」を受け、空港などでの検疫について、発熱に重点を置いている現状から、せきなどの症状だけでも簡易検査の対象にできないか検討を始めている。

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