記事書いた記者の「指摘」で発覚 共同通信談話ねつ造して掲載

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   共同通信社が2010年10月に、東京新聞や神戸新聞などに配信したサッカー国際試合の記事に、記者が取材していない架空の観客の談話が書き加えられていたことがわかった。

   同社は、「虚偽の談話を掲載するという極めて不適切な行為で、誤りについては速やかに訂正するとともにおわびを配信しました。再発防止に向けて社員教育を徹底していきます」とコメントしている。

デスクが談話を書き加える

当時の運動部次長が「締め切り迫って」加筆してしまった(写真は、共同通信社のホームページ)
当時の運動部次長が「締め切り迫って」加筆してしまった(写真は、共同通信社のホームページ)

   共同通信社が配信したのは、10年10月8日にさいたま市で開かれたサッカー日本代表の国際親善試合「キリンチャレンジカップ」(日本対アルゼンチン)の記事。この中で「日本代表のユニフォームを着て声援を送った20代の女性」の談話として、「ブラジル大会でベスト4を狙えそう」と紹介した。

   ところが、この談話は試合を取材した記者が書いたものではなく、原稿をチェックした運動部次長が試合の数日前に知人の女性から、「日本がアルゼンチンに勝つようなことがあれば」という雑談の中で聞いた話を、あたかも当日聞いた話のように仕立てたものだった。

   同社によると、この件が発覚したのは翌日の10月9日で、この記事を書いた記者が運動部長に指摘してわかった。記者は前日深夜に、運動部次長から「原稿の談話部分を加筆したから」との連絡を受けていたという。

   運動部次長がなぜこの談話を書き加える必要があったのか、その真意は不明だが、おそらく記者は取材に基づく内容ではないことが談話として掲載されることを不審に思ったのだろう。

   記者の指摘に、調査委員会が事実を調べたところ、次長が「締め切りが迫っていたので加筆した」と、当日の取材ではない談話であることを認めた。

運動部内の担当記者を大幅入れ替え再発防止

   談話のねつ造で、共同通信社はすでに運動部長と運動部次長を就業規則に基づき厳重注意処分としたほか、次長を編集部以外の部署へ異動させた。

   また再発防止策として、運動部内の担当記者を大幅に入れ替え、新人記者の配置を見直し、運動部担当として採用した記者に一般記者としての取材経験を積ませることにした。

   一方、配信を受けて記事を掲載した東京新聞や神戸新聞、福井新聞、山陰中央新報社の4社には事実関係に誤りがあったことを説明。訂正の掲載は各紙の判断に委ねていた。

   4社は訂正記事の掲載を見送っている。

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