猫ひろしはなぜか特別扱い 五輪落選「カンボジアの英雄」が激怒

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   ロンドン五輪男子マラソン「カンボジア代表」に決まったお笑い芸人の猫ひろしさんに、カンボジア人のトップランナーが怒っている。自分より記録が劣る「外国人」がなぜ、カンボジアを背負って五輪に出るのかと不満を爆発させた。

   逆境と戦いながら結果を出し、誇りを持ってマラソンと向き合ってきた選手だけに、五輪代表を「さらわれた」裏に何かあるのでは、疑念を持ったようだ。

劣悪な練習環境と当局への「不満」

カンボジア五輪委のサイトに掲載された猫ひろしさん
カンボジア五輪委のサイトに掲載された猫ひろしさん
「僕はとても悔しいよ」

   「週刊新潮」(2012年4月19日号)のインタビューにこうぶつけたのは、カンボジア人アスリート、ヘム・ブンティン選手だ。国際陸上競技連盟によると、2009年にマラソンでカンボジア記録となる2時間25分20秒のタイムを出している。前年の2008年に開催された北京五輪には、代表選手として参加した。

   これまでもブンティン選手は、猫さんの五輪挑戦が報じられる際には頻繁にその名が挙げられてきた。猫さんの最高タイムは、2012年2月5日の別府大分毎日マラソンで出した2時間30分26秒と、ブンティン選手に5分以上及ばない。しかも猫さんは、カンボジア国籍を取得して日が浅く、日本国内ですら「五輪出場のためだけに国籍を変えたのか」との批判も聞かれる。それでもカンボジア代表には猫さんが選ばれた現実に、ブンティン選手も納得いかない様子だ。

   ブンティン選手は、決して恵まれた環境で実績をあげてきたわけではない。英BBCニュースは2008年7月21日、ブンティン選手を特集した。カンボジアでの練習は、車やバイクが行きかう一般道の脇を走らざるを得ない悪条件。危険が伴ううえに渋滞のせいで走行ペースが保てないのも悩みだ。それでも2007年の東南アジア競技大会ではマラソンで銀、5000メートルで銅と2つのメダルを獲得した。「1970年以降、カンボジアのメダリストは自分だけ」と、誇らしげにテレビカメラの前に差し出した。

   一方で、ある日突然当局の指示で競技場が使えなくなったとも嘆いた。「なぜこんな待遇を受け続けるのか、理解に苦しみます。若い世代を鍛えたいのですが、カンボジア政府がそれを望みません」とこぼす。それでも「この国の発展にマラソンで貢献できるのは私だけ」と堂々としていた。

   どうやら政府当局やカンボジア五輪委員会(NOCC)とは、良好な関係とはいえないようだ。週刊新潮のインタビューでも、外国メディアにナショナルチームの劣悪な住環境や食事の実態を明かすと、当局から「これ以上しゃべると、ケガをさせて走れなくする」と圧力がかかったことを明かしている。

カンボジア国内で猫さんの五輪は話題にならず

   当局との関係が悪化する中で現れたのが猫さんだった、とブンティン選手は言う。記事では、猫さんの「マラソン・カンボジア代表」実現にひとりの日本人実業家が尽力していたと指摘している。

   この人物はブンティン選手にも接触して支援を申し出たうえ、NOCCの主催で2011年に猫さんも出場した「プノンペン国際ハーフマラソン」の前夜祭に協賛金3000ドル(約24万3000円)を拠出、2012年の大会には2万ドル(約162万円)を負担するとした。裏で大金が動いたおかげで、貧しいうえに国との間でギクシャクしている自分が代表落ちした――。真相はやぶの中だが、ブンティン選手はこう疑っているようだ。

   現在、カンボジア国内では猫さんの五輪出場はほとんど話題になっていない。首都プノンペン在住の人物によると、新聞にも猫さんに関連する記事は見かけないうえ、周囲の人も知らなかったという。現地英字紙「プノンペンポスト」電子版は3月30日、ブンティン選手と女性選手の2人が83日間にのぼるケニアでの高地トレーニングを終えて、4月15日に行われるパリマラソン出場のためフランスに移動したニュースを伝えた。しかしこの中に、猫さんに関する詳細は見当たらなかった。

   もっとも、パリマラソンでブンティン選手が、五輪出場資格のB標準記録である2時間18分をクリアすれば代表入りの芽が出てくる。カンボジアではマラソンで標準記録に達した選手がおらず、猫さんはあくまで「特別枠」で認められたひとつの椅子を勝ち取ったに過ぎないからだ。それでもブンティン選手は、たとえ出場権が与えられたとしても猫さんが辞退しない限り「自分は出ない」とインタビューで言い切っていた。それほど怒っているのだろう。

   厳しい批判を浴びせられた猫さんだが、ツイッターで連日練習に励んでいる様子を更新している。ただ、「カンボジア代表」であるはずが、ここ最近はずっと日本を拠点にトレーニングを積んでいる。

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