FX取引が活発、個人投資家は「円安」に懐疑的?

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   米ドル円が8か月半ぶりに83円台、ユーロ円も108円台まで上昇するなか、外国為替証拠金(FX)取引が活発になってきた。

   2012年11月の東京金融取引所の「くりっく365」の取引量は前月に比べて12.0%増えた。なかでも米ドル円取引は43.4%増と急増。一方、ユーロ円も増加率こそ米ドル円に及ばないが、取引数量で米ドル円を2倍上回っている。

円安時は「外貨を買いやすい」

   東京外国為替市場は2012年12月13日、円相場が下げ幅を広げた。10時時点は前日17時時点に比べ61銭の円安ドル高の1ドル83円39~42銭近辺で推移した。円が全面的に売られ、対ドルでは10時過ぎに一時83円43銭近辺と3月24日以来約8か月半ぶりの安値を付けた。

   円は対ユーロでも下げ幅を拡大。10時時点では前日17時時点に比べて1円34銭の円安ユーロ高の1ユーロ108円98銭~109円01銭近辺で推移。10時過ぎに一時109円03銭近辺にまで下落し、前日のニューヨーク市場で付けた安値(109円04銭)に迫る展開となった。

   米連邦準備理事会(FRB)による金融緩和の強化を受けて米景気の回復期待が強まっていることや、「無制限の金融緩和」を主張する安倍晋三総裁率いる自民党が衆院選を優位に進めていることもあって、円売りの流れが続いている。

   こうした状況にあって、FX取引が活発になってきた。取引所FXの「くりっく365」の取引量は10月、11月とそれぞれ10%を超えて増えた。また、金融先物取引業協会がまとめた店頭FX月次速報値によると、10月の全通貨ペアの円建て取引金額は126兆4705億円で前月比10.8%増だった。

   あるFX関係者は、「FXは『売り』からも入れますが、やはり円高を期待して外貨を買う投資家が多いので、円安時には取引量が増える傾向にあります」という。

   外為どっとコム総合研究所の神田卓也調査部長によると、なかでもユーロ円取引は「売りと買いの双方が増えたため、全体の取引量が膨れ上がった」と話す。

   投資ムードは高まっている。

金融緩和への期待、貿易赤字の定着・・・円安材料ばかりだが

   米景気の回復期待や欧州の債務危機が遠のいたことに加えて、国内でも金融緩和圧力が強まっていることや、先進国で最悪といわれる財政状況に貿易赤字の定着などから、「中長期的には円安が進む」(前出の外為どっとコム総研・神田部長)と、予測する向きは少なくない。

   ただ、円安傾向の持続性について、懐疑的にみているFX投資家は多い。外為どっとコム総研がFX投資家に円相場の先行きを聞いたところ、「多くの投資家が円は少なくとも年末までは、それほど大きく下落することはないと考えているようです」(神田部長)と話す。

   約7割が「1ドル79円~81円」と予測。神田部長は、「ドル円相場はここ4~5年、ずうっと円高局面にありました。一時的に円安に振れても、すぐに円高に戻ってしまうことの繰り返しに、まだ(投資に)慎重になっているようです」とみている。

   いま、足もとは円安に振れているが、これが「持続的な円安に転換する」とは考えづらいようだ。

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