2024年 4月 25日 (木)

「朝マック」を「朝マック」以外の時間帯で発売する 原田社長「ワオ!」なインパクトをまたまた炸裂!

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   ハンバーガーチェーン最大手・マクドナルドの朝食メニュー「朝マック」の一部が、昼と夜に注文できるようになる。朝食メニューをもっと知ってもらおうという紹介キャンペーンのようなものだ。

   ただしネットでは、朝食メニューにヘアトリートメントの景品を付ける、といった変なキャンペーンの「前科」が多々あるだけに、「また迷走かw」「朝マックと何だったんだ?」などとちょっとした騒ぎが起こっている。

「ワールドワイドの知恵を結集し、科学的に導き出している」

   業績不振が続く日本マクドナルドが起死回生を狙う切り札、価格改定と朝マックの拡充は2013年5月7日から。

   価格改定では100円だったハンバーガーを120円、120円だったチーズバーガーを150円に値上げするとともに、190円のマックダブル、150円のマックフライポテトSサイズといった値ごろ感のある商品「Value Picks(バリューピックス)」を投入する。今回の価格改定による値上げ率は全体で0.3%ほどであり、値上げが重要であったわけではない、と説明している。ただし、地域限定価格を含めこのところ値段が頻繁に変わっている印象が強い。

   日経流通新聞(13年5月1日付)1面のインタビューに登場した日本マクドナルドホールディングスの原田泳幸会長兼社長は、100円メニューを値上げする必要はあったのかという問いに対し、

「価格はワールドワイドの知恵を結集し、科学的に導き出している」

と回答し、ハンバーガーやビッグマックなど固定客が付いているものは値段を上げても購買頻度はそれほど下がらないと説明している。「Value Picks」については、150円のチーズバーガーを買おうとしている人が190円のマックダブルを見てお得感を感じる。お客をより高価格の商品に引き付ける「トレードアップ」を狙うのだという。

   また、価格を変更することでメディアが敏感に反応して報道しているが、そんな国は日本だけであり、

「将来はメニューボードがデジタル化され、価格が時々刻々と変わる日が来るかもしれない」

などと語っている。

レギュラーメニューを朝に食べさせるべきという意見も

   マクドナルドが推し進めている重要戦略の一つが午前10時30分まで発売している朝食メニュー「朝マック」の売り上げアップ。その新展開が価格改定と同じ5月7日から始まるのだが、今ネットでは、価格改定以上にこの話題で持ちきりなのだ。人気メニュー「マックグリドル ベーコン&エッグ・チーズ」(250~270円)とセットメニューを、期間限定で「朝マック」以外の時間帯で販売する、という取り組みだ。マックはプレスリリースで、朝マックを強化している一環であり、この機会に朝食メニューを体験してほしいと呼びかけている。

   これについてネットでは、「朝マック」メニューを「朝マック」以外の時間帯で売る意味がわからない、といった意見が多く出ていて、掲示板「2ちゃんねる」でも、「もはや意味不明 朝マック終日販売」などというスレッドが立った。

「もう迷走ってレベルじゃないな」
「むしろレギュラーメニューを朝に食わせろ」
「なぜにグリドルなんだ。やることすべて中途半端でおかしい」

などといった書き込みが並んだ。

   ネットでこうしたことに過剰に反応してしまうのは、理解しくいキャンペーンや接客システムが続いているためで、13年4月8日から4月29日の毎週月曜日「朝マック」キャンペーンでは、バリューセットを注文するとヘアトリートメントやスキンケア用品が付いてきたりもした。

   原田社長は日本経済新聞朝刊(13年3月28日付)のインタビューで、売り上げの落ち込みを食い止めるため、

「消費者が『いいね』と思うくらいの販促や商品ではダメで、『グレート!』とか『ワオ!』というインパクトを与えないと」

と語っていたが、お客に対するインパクトだけは与え続けているようだ。

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