2024年 4月 24日 (水)

ジャニーズ「NEWS」を辞めてよかった? 森進一長男のバンド「ワンオク」に世界が熱狂中

全国の工務店を掲載し、最も多くの地域密着型工務店を紹介しています

   日本のロックバンド「ONE OK ROCK(ワンオクロック)」の人気が凄まじい。フランスなど海外公演をすればチケットは瞬時に売り切れ、ユーチューブでは代表曲「The Beginning」の視聴数が2700万回を超え、コメント欄には絶賛コメントが海外の言語で書き込まれ続けている。

   このバンドで数多くの作詞作曲とボーカルを担当しているのがTaka(26)。演歌歌手の森進一さん、森昌子さん元夫婦の長男、森田貴寛さんだ。ジャニーズの人気アイドルグループ「NEWS」のメンバーとして芸能界に華々しくデビューしたが、間もなく姿を消してしまう。原因は不明だが、仮にジャニーズに残ったとしても現在のような存在にはならなかったのでは、と見る人も少なくない。

「ONE OK ROCK」に加入したのは05年5月

   森夫妻の長男として1988年に東京で生まれた森田さんは、03年9月に「森進一の息子」ということを隠さず「NEWS」のメンバーになり芸能界デビューを果たす。僅か3ヶ月後の12月に学業に専念するという理由でジャニーズ事務所を自主退社することになる。どんな理由かは定かではないが、いろいろな説が囁かれた。

   「NEWS」で活動中にジャニーズファンは、森田さんが特別扱いになるのではないかと騒ぎ出し、森さんのオフィシャルホームページに苦情のメールが殺到する騒動も起きた。森夫妻が離婚したのは2005年4月で、森田さんの親権は昌子さんが持つことになった。

   ワンオクは2005年4月に結成され、その翌月に森田さんがボーカルで加入する。まだインディーズデビューすらしておらず、森田さん自体も家を出て音楽の勉強を一から始めている段階で、ジャニーズを離れて以降は世間から忘れ去られた存在だった。

   ワンオクは芸能事務所アミューズに所属するが、先輩のサザン・オールスターズのようにデビュー曲がいきなりヒットしたわけではない。インディーズでコンサートをすることによって実力をつけ、07年にメジャーデビューする。その後、メンバーの不祥事などがあって一時活動を中止し、10年に復帰作となる4thシングル「完全感覚Dreamer」のヒットからスターダムを駆け上ることになる。この年には日本武道館でのワンマンライブを成功させている。

   緻密でしかもパワフルな演奏と、森田さんの歌唱力のある歌声の融合がファンの心を捕らえた。人生の不条理を表現した森田さんの詩が話題にもなった。今や日本屈指のロックバンドに成長していて、14年5月にはコンサートを追ったドキュメンタリー映画が劇場公開されたた。また、14年7月30日に出したニューシングル「Mighty Long Fall / Decision」はオリコンのウィークリーランキングで2位を獲得。14年9月13日、14日の2日間は横浜スタジアムで初の野外スタジアムライブを開催する。チケットは抽選で、オークションサイトでは定価の3倍もの価格で取引されている。

「彼らは世界で成功すると確信した」

   ワンオクは海外版をリリースしたり、プロモーション活動をしたりしていないにも関わらず凄い人気なのだ。ユーチューブなどの動画サイトでワンオクを見た海外の人たちがファンになり、その数を増やし続けている。ユーチューブの「The Beginning」の視聴数は2700万回を超え、その他の楽曲を含めるとユーチューブだけでワンオクの視聴数は1億に近い。ヨーロッパ、アメリカといった海外のファンが視聴しているからで、「素晴らしいバンドだ!」「一発で好きになった」などといったコメントが外国の文字で書きこまれている。

   13年10月から12月にかけてヨーロッパやアジアの都市12ヶ所で単独公演をしたが、フランスではチケットが瞬時に完売したと報道された。

   なぜこんなに人気なのか。ユーチューブのコメントを見ると、「日本人だとは思わなかった」と曲調やボーカルに関心を示す人が多い。まるでイギリスやアメリカのボーカルが歌っているように歌詞がすんなりと耳に入ってくるのだそうだ。英語の発音が優れている理由として森田さんはインタビューで、子供のころから洋楽を聞きまくっていたことと、子供のころに通っていた小中学校には留学生が多く、英語教育に厳しかったからだと答えている。海外でのインタビューの動画を見ると流暢な英語でインタビュアーとやり取りしている。

   そして活動の舞台を海外に広げていくことになるようだ。ワンオクのドキュメンタリー映画を製作した中野裕之監督は読売新聞14年5月8日付け夕刊で、

「彼らは世界で成功すると確信した」

と語っている。森田さんは海外での活動に関して進出の機会を狙っていたわけではなく、例えばライブハウスが満員になったら次はそれよりも大きな会場を探すということと同じで、

「もっともっと遠くに足を伸ばしていこうっていう感覚ですね」

と、フリーペーパー「FLYING POSTMAN PRESS」のインタビューで語っている。

   ネットではワンオクの活躍について、日本のロックが海外でも人気になるのは嬉しい事だという意見が多く、森田さんに関しては、

「NEWSにあのまま残っていたらこれほどの活躍はできなかっただろう」

などと感想を述べる人もいる。

姉妹サイト

注目情報

PR
追悼
J-CASTニュースをフォローして
最新情報をチェック
電子書籍 フジ三太郎とサトウサンペイ 好評発売中