沖縄アカサンゴが激減、海底が「白い砂漠」 中国漁船による密漁被害は「小笠原と同様酷かった」

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   中国漁船による密漁で沖縄近海のアカサンゴが激減したりするなど、大きな被害が出ていることが水産庁の調査で明らかになった。最近は密漁も少なくなったというが、今も深刻な影響が出ているようなのだ。

「1年前までは、中国漁船が頻繁に日本の領海内に入っていましたね。大きな船が夜に無灯火で操業しているので、もしもぶつかったらと、とても怖かったですよ」
  • 沖縄の海が「白い砂漠」に(画像は、水産庁がホームページ上で公開した調査動画のスクリーンショット)
    沖縄の海が「白い砂漠」に(画像は、水産庁がホームページ上で公開した調査動画のスクリーンショット)

131群体あったのが5群体にまで激減

   沖縄・宮古島にある池間漁協の組合長は、取材にこう話す。

   「宝石サンゴ」と呼ばれるアカサンゴを求め、中国漁船は2011年ごろから沖縄周辺に出没するようになった。背景には、価格の高騰があるとされる。水産庁によると、13年10月~14年1月がピークになり、最大で246隻もの中国漁船団が確認された。

   これを受けて、水産庁が15年8、9月、沖縄近海のサンゴの生息状況を調査した。その結果が11月24日に発表され、アカサンゴなどに大きな被害が出ていることが浮き彫りになった。

   水産庁では10、11年度に同様な調査をしているが、そのときにアカサンゴなど131群体が見つかったところでは、今回は5群体しかなく激減していた。沖縄では使わない中国漁船の青い漁網も、海底で86枚もが見つかった。

   今回調査した26地点では、計147枚もの漁網が見つかっている。密漁の結果、サンゴが折れてしまったり、漁網がサンゴに絡まったりしているケースもあった。

   中国漁船の密漁といえば、小笠原諸島(東京都)の近海で14年に騒ぎが起こったことが記憶に新しい。NHKの調査で海底が「白い砂漠」のようになっていることが分かったが、今回の沖縄は、それに比べてどうなのか。

   水産庁の漁場資源課では、取材に対し、3月に小笠原で行った調査結果を元に、次のように明かす。

放置した漁網の回収は難しく影響も深刻

「定量的なことは言えませんが、小笠原とだいたい同じくらいの被害だと考えています」

   確かに、水産庁がホームページ上で公開した3分強ほどの調査動画を見ると、中国漁船の漁網が散乱している海底は、ほとんどサンゴが見られず、真っ白になっていた。サンゴは、壊滅的な被害ではないというが、成長が遅く乱獲に弱いため、酷い状況には変わりがない。

   サンゴが減ってくれば漁業にも悪影響があり、池間漁協の組合長は、「サメ被害もありますが、サンゴに住み着く魚も少なくなっている気がします」と懸念を明かす。

   沖縄県の水産課や県内の漁協によると、アカサンゴは水深が数百メートルの深海に見られ、沖縄本島と宮古島の間ぐらいに生息が多い。中国漁船はここに出没を繰り返していたが、放置した漁網の回収は困難だといい、その影響も深刻になっている。

   ここでは、沖縄の漁船が高級食材となるハマダイなどの深海魚を獲っている。しかし、釣りの仕掛けが海底の漁網に引っかかったりするほか、「船のアンカーも絡まって、使い物にならなくなる」(池間漁協の組合長)そうだ。

   日中間の取り決めで中国のサンゴ漁規制が強まり、14年秋ごろには中国漁船はほとんど見られなくなった。

   しかし、1997年に日中漁協協定を結んだことで、沖縄の西側の海域では、中国漁船を取り締まれない状態が続いている。背景には、この海域に尖閣諸島があるため、日本の法令適用を先延ばしにしている事情があるとされている。池間漁協の組合長も、「中国漁船には、もう来てほしくありませんが、入って来る可能性がないとはとても言えないでしょう」と不安げだった。

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