2024年 4月 19日 (金)

【男の相談室】腎臓結石騒動その後(後編) 「自然に出ないなら破砕」の壮絶体験記

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   腎臓結石を経験した男性記者(47)の場合、幸いにも最後は石が自然に外に出た。だが他の例では、発症後に痛みが引かずに鎮痛剤も効果が出なくなった男性がいた。

   最後は病院で、衝撃波による石の破砕処置を受けた。長い間、体内に石を抱えたまま不安に過ごすより、短時間で一気に解決した方がよさそうな気もするが、男性の場合は「苦難の道のり」だったという。

  • Aさんは痛みに耐えて病院の待合室で夜明かしした(写真はイメージ)
    Aさんは痛みに耐えて病院の待合室で夜明かしした(写真はイメージ)
  • Aさんは痛みに耐えて病院の待合室で夜明かしした(写真はイメージ)

患部に向けて5000回の衝撃波が打たれる

   東京都に住む男性Aさん(47)は、2016年6月21日深夜、就寝中に強烈な痛みが襲ってきた。実はその4か月ほど前、腹部に一度痛みを感じたことがあったが、その後は症状が消えたため忘れていたのだ。腎臓結石は背中から腰にかけて痛むことが多いが、腹部の場合もあるという。

   Aさんは苦しさをこらえて、総合病院の泌尿器科を受診すると自然排出を勧められた。だが、最初は効果を発揮した坐薬がすぐに効かなくなり、痛みを抑える術がなくなってしまった。「もう耐えられない」と、石を破砕してくれる病院を自力で探し、少し症状が収まった間にそこを訪れた。夜間診療で、運悪く当直医は泌尿器科が専門外だったので、仕方なく待合室で夜を明かし、翌朝の外来受付を待った。6月26日のことだ。

   朝一番で泌尿器科を受診し、医師に状況を説明したところ「では、破砕しましょうか」と処置室に通された。

   ベッドに患部を上に向けて横たわる。上部には、衝撃波を発射する装置が備え付けられていた。石を目がけてひたすら衝撃波を打つというもの。「1回1回は体に響く程度だが、何度も打ち続けられるので次第に痛くなってくる」とAさんは話した。希望をすれば鎮痛剤をもらえるのだが、耐え続けた。

Aさん「たいていは3000回ぐらいで終わるそうですが、技師に聞いたら、私の場合は5000回だったそうです」

   1時間ほどで終わると、文字通りかなりの衝撃が体に残った。終了後にX線検査をしたが、どこまで細かく石が砕かれたか明確には分からなかった。医師からは、排尿の際にすべて流れ出てくるはずと説明された。

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