胃がんや大腸がんで怖い再発 粘膜細胞の異常から予測の可能性

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   胃がんは早期発見と内視鏡による治療で生存率が高まっているが、それでも再発する人が少なくない。再発の原因に胃の粘膜細胞の遺伝子の異常があることを国立がん研究センターなどが突きとめ、英医学誌「Gut」(電子版)の2016年12月21日号に発表した。

   再発しやすいタイプの人がわかり予防に役立つほか、健康な人の発症予測や肝臓がんや大腸がんの再発防止にも応用できる可能性があり、診断法の実用化を目指す。

  • 胃がんは早期発見・早期治療で助かるが…(写真はイメージ)
    胃がんは早期発見・早期治療で助かるが…(写真はイメージ)

ピロリ菌を除去しても再発する謎がわかった

   国立がん研究センターの12月21日付発表資料によると、研究チームは、胃がんの原因菌とされるピロリ菌除去などの内視鏡治療を受けた早期胃がん患者795人を対象に、胃がんがどういうメカニズムで再発するか調べた。毎年1回、平均5年間内視鏡検査を続けた結果、新たな胃がんを発症した133人を分析した。

   以前から胃がん再発患者には、胃の正常な粘膜細胞のDNA(デオキシリボ核酸)に「メチル化」という現象が起こることが知られていた。メチル化が起こると遺伝子が正常に働きにくくなり、その割合が高くなるほど発がんリスクが上がる。そこで、メチル化の割合が高い順に患者を4段階に分けると、最も高いグループの発症率は約20%で、最も低いグループの約7%の約3倍に上った。

   研究チームは発表資料の中で、「ピロリ菌を除菌した後でも胃の粘膜のメチル化のレベルを測定すれば、胃がんの再発のリスクを予測し、検診を徹底することで発症を予防する可能性が出てきます。さらに、今回開発した技術は、同じ慢性炎症を原因とする肝臓がんや大腸がんにも応用できると期待されます」とコメントしている。

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