「夏のボーナスで、思い切ってスマホに買い換えたんです」。行きつけの店で隣り合わせたのは25歳と、まだまだ初々しさも残る会社員のAさん。
「まだ学生時代の友達とも遊びますが、やっぱり会社関係の人と接する機会の方が多いんです。それで、使いやすいスマホに変えたのを機会に、昔の友人、知人と連絡がとれるかなって、特に考えもなくフェイスブックに登録してみたんですが…」
フェイスブックを選んだのは実名で登録することのほかに、学校名などの個人情報を書き込めるから。その方がいろんな知人へアプローチできると思ったのだそうです。
すぐに会社の同僚や先輩、学生時代に仲の良かった遊び仲間など数人からコンタクトがありました。
「といっても、現実社会でも結構接してる人たちなんですよ。同期は研修で仲良くなって配属先が関西になったヤツ。先輩もやっぱり研修でお世話になった人。学生時代の仲間とも、2~3か月に1回ぐらいは会ってますしね」
様子が変わってきたのは、登録してから1か月ほど経ってから。フェイスブックからのメールで、承認申請が来ているという人の名前が、すぐには思い出せないケースが増えてきたのです。
「誰だっけ、っていう感じで。なんとなく記憶にはあるんですけど、顔と名前が一致しないというか…」
承認申請が来ているという人の個人ページにアクセスし、画像やプロフィールを読んで「あっ」と気づく、そういうパターンが大半になりました。
ところがですね、とAさん。「そういうケースに限って、当時はあまり接触がなかったとか、ぶっちゃけ、実は嫌いだったとか、そんな人なんです」
同じくフェイスブックに登録していて、すでにコンタクトのあった仲良しの友人に訊ねると、「ウチにも来たけど保留してる」「オレのところには来ていない」とバラバラでした。
しかも、特に誰かが紹介したとか、コンタクトをとったというわけでもない。たぶん、学校名で検索して見つけたんだろう。仲間内では、そう結論づけたそうです。
(続く)
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