2024年 4月 24日 (水)

ボーナス評価が部長によって違いすぎる! そんな不満が爆発寸前です

   ボーナスが増えた、減った、出なかった――そんなことが話題になる季節になった。他社のボーナス動向にも関心はあるが、「社内の同期はいくらもらったのか」の方が気になるという人も少なくなさそうだ。

   それぞれに悲喜こもごもがあるのは仕方がないことだが、同じ社内で、「あの部署の評価はみんな甘い」「うちの部署はみんな厳しい」といった不満が高まると、穏やかではないようだ。

営業部員Cさん「何で製造企画部のあいつらの評価がいいんだよ!」

   製造業の人事です。

   賞与の評価の時期が終わりましたが、いくつか問題があがっています。

   評価の甘い上司、厳しい上司の差が激しく、社員から不満の声が出ているようです。

   製造企画部のA部長は評価が甘く、全体的に良い評価をつけています。

   一方で営業部のB部長は評価が厳しく、全体的に低めの評価をつけています。

   社員の間でも賞与の時期になるといろいろな噂が飛び交い、営業部の社員の中では不平不満があがっているようです。Cさんはこんなことを言っていたようです。

「製造企画部のヤツらが売れる商品を作らないから、俺達が苦労してるんじゃないか。 俺達が遅くまでやっているのにもかかわらず、早く帰ってるし。何であいつらの評価がいいんだよ!」

   Cさんは営業部でも中堅の社員で成果も出しているのですが、評価はそれほど高いわけではありません。Cさんに限らず、営業部で成果を出している人の評価は高くありません。

   営業のB部長に評価について確認をすると、

「うちの部署の社員達は、甘やかすとつけあがるからこのくらいでいいんだよ。それに部署としての目標を達成していないんだから、低くて当然じゃないか」

と言われました。確かに一理あるとは思うのですが、人事から見ても、もう少し高くつけても良いのではないかと思える人は数人います。

   一方で、製造企画部は遅刻が多いDさんの評価は普通だったりと全体的に甘いので、A部長に確認すると

「D君は遅刻が多いけど夜遅くまで残業してるから仕方ないんだ。だからその辺も考慮してこの評価にしたんだ」

との回答でした。各部署で業務が違うので、評価水準を統一するというのは難しいかもしれませんが、なるべく均衡を保てるようにはしたいと思っています。

   このままでは不満が増え、上司に不信感を抱いたり、辞めたりする人が出てくるかもしれません。どうしたらいいでしょうか?

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尾崎 健一(おざき・けんいち)
臨床心理士、シニア産業カウンセラー。コンピュータ会社勤務後、早稲田大学大学院で臨床心理学を学ぶ。クリニックの心理相談室、外資系企業の人事部、EAP(従業員支援プログラム)会社勤務を経て2007年に独立。株式会社ライフワーク・ストレスアカデミーを設立し、メンタルヘルスの仕組みづくりや人事労務問題のコンサルティングを行っている。単著に『職場でうつの人と上手に接するヒント』(TAC出版)、共著に『黒い社労士と白い心理士が教える 問題社員50の対処術』がある。

野崎 大輔(のざき・だいすけ)

特定社会保険労務士、Hunt&Company社会保険労務士事務所代表。フリーター、上場企業の人事部勤務などを経て、2008年8月独立。企業の人事部を対象に「自分の頭で考え、モチベーションを高め、行動する」自律型人材の育成を支援し、社員が自発的に行動する組織作りに注力している。一方で労使トラブルの解決も行っている。単著に『できコツ 凡人ができるヤツと思い込まれる50の行動戦略』(講談社)、共著に『黒い社労士と白い心理士が教える 問題社員50の対処術』がある。
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