「ただいま ぷち休憩中!」三菱地所、仕事中の“小休憩”を後押し 新東京ビルに「とまり木」2号店

「ただいま ぷち休憩中!」

そんな付箋をパソコンに貼って、少し席を離れる。三菱地所が大手町・丸の内・有楽町エリアで、勤務時間中に短い休憩を取りやすくする取り組みを進めている。

今回作成したのが、「リカバリー宣言付箋」だ。「ただいま ぷち休憩中!」などと書かれた付箋をパソコンなどに貼ることで、周囲に休憩中であることを知らせる。コーヒーブレイクやタバコ休憩のように、仕事の途中で短時間休むことへの心理的なハードルを下げようというものだ。

あわせて、「WELL REST, WELL WORK(よく休み、よく働こう)」をテーマにしたタブロイド紙も発行した。丸の内エリアで一息つける場所をまとめた「リカバリースポットMAP」では、スターバックスや「SPA大手町 FITNESSCLUB」などを紹介。自分に合った休み方を知る「7つの休養タイプ」なども掲載している。

こうした取り組みの背景には、仕事中になかなか休めないビジネスパーソンの実態がある。

三菱地所が丸の内エリアの就業者1274人を対象に行った調査では、体調がすぐれなかったり、強い疲労を感じたりしていても勤務を続けることが「頻繁にある・時々ある」と答えた人が67.6%だった。また、83.4%が勤務先に短時間の休憩・休息ができる制度や支援がないと回答している。

休みたいと思っても、そもそも休む場所がないケースも多い。丸の内エリアでは、従業員50人未満の企業を含め、約75%が休養室を設置していなかったという。限られたオフィスの中では、会議室や執務スペースが優先され、企業ごとに専用の休養スペースを確保するのも簡単ではない。

そこで三菱地所が展開しているのが、複数企業の従業員が利用できるシェア型リカバリールーム「とまり木」だ。

2023年10月から大手町ビルで試験運用を始め、2025年4月に事業化。開始から約1年半で利用者は9000人を超え、契約企業も約20社まで増えた。こうした利用状況を受け、10月1日には2号店となる「とまり木 新東京ビル店」を有楽町に開業した。

施設では、マッサージチェアや仮眠チェアを原則15分利用できるほか、常駐するパーソナルトレーナーによるストレッチ指導も受けられる。体調がすぐれない場合には、最長1時間利用できる休養室も設けた。法人契約で、従業員50人未満の場合は月額5万円(税別)から利用できる。

三菱地所は、大手町・丸の内・有楽町を一つのワークプレイスと捉え、企業単独では用意しにくい機能をエリア全体で提供する「まちまるごとワークプレイス」構想を進めている。「とまり木」だけでなく、付箋やタブロイドも含めて、まずは仕事中に短く休むこと自体を身近にしていく考えだ。

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