2024年 4月 17日 (水)

今期ドラマ、最もイケてたのは「女子高生」舘ひろし!

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   さて、この夏のドラマを勝手に総決算。今期私がいちばん面白かったのは、父娘が入れ替わってしまう「パパとムスメの7日間」だ。脚本も配役も文句無し。女子高生が体の中に入ってしまった舘ひろしのカワイイこと! 内股走りや胸元で小さく手を振るバイバイ、ピンチを切り抜けてフゥーッ♪と汗をぬぐう仕草もギャル言葉も、見事にこなしていた。

   何よりもその彼が、会社のお荷物プロジェクトを改革に導いていくという展開にワクワク。最終回で元に戻ってしまったのがむしろ残念なくらい。青春真っ只中からいきなり中年のオジサンになっちゃったムスメには気の毒だが、ずっとそのままでいてほしかった。

   次に、回を重ねるごとにかなり楽しみにしていた「花ざかりの君たちへ」。ストーリーはガチャガチャしてたけど、堀北真希、小栗旬、生田斗真の3人のキャラが魅力的だった。通り過ぎる車から、小栗がさりげなく堀北をかばったり、急に手首を掴んで「もう少し居ろ」と引き止めるシーンにドキドキ。小栗への恋に悩む堀北を、生田が後ろから抱きしめ「オレにしとけよ」と耳元でささやくところなんぞ、胸キュン死しそう。

   男子校に潜り込んだ紅一点。男同士の中に隔たりなく受け入れてもらえることは、お姫様扱いされる以上に女子のあこがれであるのかもしれん。最終回2時間は間延びしすぎだったけど、イケメンたちの女装コンテストはなかなか楽しかった。

   3番目には「ホタルノヒカリ」。ぐーたら干物女(綾瀬はるか)と同居するはめになった上司の藤木直人が秀逸。几帳面でカンペキな男のわりには、時に口をとんがらかして文句を言うオチャメさをもち、主人公の干物っぷりにいちいちダメ出ししつつ、実は彼女を理解し、恋を応援してくれる。なんてイイヤツなんだ。ツッコミも返しも、メールの行間の使い方さえも、ことごとくシャレが効いていて、こんな人と毎日会話ができたらさぞ楽しかろう。失恋した彼女にかけた言葉「恋をしてよかったな」が優しくて、ホロリ。

   逆に、残念だったのは「ファーストキス」。主人公を超わがままで性格の悪い娘にしたのが、そもそもの間違いだと思う。憎まれ口、減らず口はそれまでの関係があってこそ成立するコミュニケーション。はじめから感じ悪いことばっかり言っている主人公を、青年医師が好きになるわけがない。どんだけMなのって話。せっかく旬の女優、井上真央を起用しているのにもったいない。

   最終回、心臓病ゆえに恋愛を怖れていた彼女が初めて人を好きになり、「胸の痛みを知って、心臓ではなく、心の場所を知った」というセリフはよかったけどね。

文   ツキノ・ワグマ
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