2024年 4月 24日 (水)

「完璧執事」水嶋ヒロに注文アリ! 「ツッコミ所満載」は置いといて…

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   <メイちゃんの執事>この設定、ちょっと無理があるんじゃない? という話も、漫画の中なら「まあ有りかな」と思ってしまうもの。ではドラマではどうだろうか。

   うどん屋の一人娘東雲メイ(榮倉奈々)はごく普通の高校生だ。しかし、ある日両親を事故で失ったことから驚くべき事実が明らかになる。なんとメイの父親は日本最大の大企業・本郷グループの現当主の息子で、その父親が亡くなった今、メイは本郷家の正当な跡取り候補となったというのだ。本郷グループに代々仕えてきた柴田家のホープ・柴田理人(水嶋ヒロ)は、そんなメイを立派な後継者に育てるべくメイの執事となる。そしてメイは有名な超お嬢様学校・聖ルチア女学園に入学することになったのだが―――。

現実ではありえないと分かっていても…

   敷地面積は東京都の3分の1、建物間の移動はヘリコプター、学費は月1億円、そして生徒ひとりひとりにイケメン執事が付くという恐るべき聖ルチア女学園。しかも淑女としてのランクも厳格に決められていて、最上位の『太陽(ソーレ)』は学園の自治も任されちゃうんだとか。

   あまりに現実離れした学園の実態に、主人公メイだけでなく視聴者もビックリ、なのでは。

   女の子の夢を全部むりやりに詰め込んだようなストーリーに、現実ではありえないと分かっていても憧れてしまうのは私だけでしょうか……。

   さて、このドラマの一番の「華」はSランクのイケメン執事・水嶋ヒロだろう。

   『花ざかりの君たちへ』、『絶対彼氏』など様々なドラマに出演しているが、本格的な俳優デビューは2005年の『ごくせん』と、意外にも俳優歴は浅い。今回はやること全てが完璧な執事というファンタジックな役柄だが、まだ若き水嶋ヒロに「執事役」は荷が重すぎたのか、演技力はいま一つといった感じを受ける。水嶋の演じる理人は感情を表に出さず淡々と仕事をこなすエリート執事。たしかに、感情を抑え表情に出すことなく演じるのは難しいことだろう。だからこそもう少し役を作り込んで欲しかった。

   第5回の今回は、理人がメイを抱きしめるという執事にあるまじき行為をおこない、しかもその瞬間の写真が何者かによってばらまかれてしまうという衝撃の展開が……。

   「こんなん絶対ありえないでしょ!!」というツッコミ所満載のドラマだが、食わず嫌いをせずに一度試してみてはいかがだろうか。

じょん

文   じょん
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