2024年 4月 20日 (土)

銀の足をくわえた麻生副総理…病に近い失言壁!地雷原に迷い込んだ安倍内閣

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「僕は4月28日、昭和27年、その日から、今日は日本が独立した日だからと、靖国神社に連れて行かれた。それが、初めて靖国神社に参拝した記憶です。それから今日まで、毎年1回、必ず行っていますが、わーわー騒ぎになったのは、いつからですか。
   昔は静かに行っておられました。各総理も行っておられた。いつから騒ぎにした。マスコミですよ。いつのときからか、騒ぎになった。騒がれたら、中国も騒がざるをえない。韓国も騒ぎますよ。だから、静かにやろうやと。憲法は、ある日気づいたら、ワイマール憲法が変わって、ナチス憲法に変わっていたんですよ。だれも気づかないで変わった。あの手口学んだらどうかね」(8月1日付『朝日新聞』より)

   またやってくれました。麻生太郎副総理が29日(2013年7月)、東京都内でのシンポジウムで発言したことが国際問題になっている。ナチの手口に倣って、国民にガタガタいわせないで憲法改正してしまえといわんばかりだ。

   『東京新聞』(8月2日付)のコラム「筆洗」がうまいことをいっている。銀の匙をくわえて生まれてきたという英語のいい回しがある。「裕福な家に生まれた」という意味だが、ブッシュ元米大統領(父)は政敵に「彼は銀の足をくわえて生まれてきた」といわれたことがあった。

   英語で「足を口に入れる」というのは「失言する」「どじを踏む」という意味だそうだ。失言癖のあるブッシュを辛辣に皮肉ったひと言だが、同じ「銀の匙をくわえて生まれてきた」麻生副総理も<ブッシュ氏のように「銀の足をくわえて生まれてきたのだろうか」>と結んでいる。この御仁の失言癖は病に近いのではないか。

   同じ東京新聞のコラムで、作家で元外務省主任分析官の佐藤優氏は「日米同盟に悪影響を与えかねない」と警告している。米国にとってナチス・ドイツと現在のドイツは全く別の国家であるように、大日本帝国と現在の日本は別物という前提で日米同盟が成立しているのに、この前提を崩す危険を麻生発言ははらんでいるというのである。

   大勝して傲慢になった安倍政権が抱える地雷原の一つが爆発したようだ。

中国版リーマンショック!「影の銀行」崩壊でバブル破裂秒読み

   安倍政権と話し合いすらもたない中国だが、いよいよ経済が行き詰まってきたという見方が強くなってきている。なかでも、「影の銀行」といわれる存在が崩壊の口火になるのではないかといわれているのだ。

   『週刊ポスト』によれば、「影の銀行」とは、簡単にいえば、当局の規制下にある通常の銀行とは違う金融業態の総称で、一部には日本でいわれる「闇金融」に近いものもあるという。 その影の銀行の融資手段は主に2つあるそうだ。

<1つ目は「理財商品」と呼ばれる財テク金融商品だ。運用会社が組成して、銀行窓口で販売され、主に個人が購入する。集まった資金は、中小企業や、不動産やインフラ開発を行う地方政府のダミー会社「融資平台」に融資される。
   2つ目は「委託融資」と呼ばれるものだ。お金が余っている大手国有企業が余剰資金を銀行に預金し、そのお金が銀行の紹介で中小企業や「融資平台」に融資される>

   委託融資は銀行の迂回融資であるケースが多いようで、銀行が大手企業に非常に安い金利で過剰融資をして、その金がまた銀行に預けられ、高金利で中小企業や「融資平台」に融資されるやり方だという。これが中国版「リーマンショック」になる可能性大だというのである。

   週刊ポストによれば、中国の闇金バブル崩壊は2つのレベルで中国を揺るがすという。<1つは一般大衆の生活に直接ダメージを与えることだ。財テク商品の購入者の多くは中間所得者層以下の一般市民。銀行の預金金利がインフレ率よりも低いことがあるため、預金すればするほど損をしかねないのが中国の現状だ。だから、彼らは生活資金までも影の銀行での運用に回しているケースが多い。彼らがダメージを受ければ個人消費の大きな落ち込みは避けられない。(中略)

   もう一つは、銀行まで経営危機に陥り、金融危機が起こることだ。

「先に述べたように、銀行が大企業を挟んで『迂回融資』しているという側面がある。融資先の地方政府が放漫経営をして経済が滞ったりすれば、企業が連鎖倒産し、さらには銀行にも倒産危機が広がる可能性があります』(金融ジャーナリスト・永山卓也氏)」>

   そうなれば、アベノミクスなどけし飛んでしまう。アベノミクスどころか、世界大恐慌にも繋がりかねないのだ。上辺だけのアベノミクスに浮かれていないで、万が一を考えておくことは、現代に生きる者として大事なことであろう。

元木昌彦プロフィール
1945年11月24日生まれ/1990年11月「FRIDAY」編集長/1992年11月から97年まで「週刊現代」編集長/1999年インターネット・マガジン「Web現代」創刊編集長/2007年2月から2008年6月まで市民参加型メディア「オーマイニュース日本版」(現オーマイライフ)で、編集長、代表取締役社長を務める
現在(2008年10月)、「元木オフィス」を主宰して「編集者の学校」を各地で開催。編集プロデュース。

【著書】
編著「編集者の学校」(講談社)/「週刊誌編集長」(展望社)/「孤独死ゼロの町づくり」(ダイヤモンド社)/「裁判傍聴マガジン」(イーストプレス)/「競馬必勝放浪記」(祥伝社新書)ほか

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