2024年 4月 27日 (土)

「はやぶさ2」52億キロ6年の旅へ!あす30日午後打ち上げは延期...生命の起源を探せ

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   あす30日(2014年11月)の打ち上げは悪天候のため延期されたが、小惑星探査機「はやぶさ2」が52億キロ6年間の旅に飛び立つ。死にかけたエンジンで3億キロの旅から戻り、貴重なカプセルを放出して自らは炎の尾を引いて消えていった「はやぶさ」の感動から4年、後継機「2」も生命の起源となる有機物の採取が任務だ。

   目指す小惑星は「1999JU3」という直径わずか900メートルの岩の固まりで、到達は2018年6月だ。プロジェクト・マネージャの國中均さんは、「生命の起源に肉薄するようなデータを持って帰りたい」と話す。

「水」と「有機物」はあるか?

   先代の「はやぶさ」は小惑星「いとかわ」にほぼ接地したものの、機器がうまく作動せず、微粒子しか採取できなかった。「はやぶさ2」は同じ轍を踏まないため、新たな仕組みをいろいろ備えた。

   惑星の表面は風化していると考えられ、その殻を破って内部の岩石を採取する必要がある。このために考えられたのが「インパクター」と呼ばれる円錐形の爆発装置だ。「はやぶさ2」から切り離され、地表に近づいたところで2キロの銅の固まりが打ち込まれる。これで深さ50センチ、直径2~3メートルの人工クレーターを作る。そこへ「はやぶさ2」が接地して惑星内部の地層から資料を採るという段取りである。期待されるのは、「水」や「有機物」。生命の起源を探る手がかりである。

   46億年前、地球ができたとき生命は存在しなかった。ここに小惑星が衝突して生命が誕生したというのが定説である。しかし、生命がどう発生したのか、その引き金となった有機物は何なのかなどなにもわかっていない。

   國中さんも分析担当の橘省吾さんも「まずは持ち帰らないと分析できない」と笑うが、ミッション・マネージャの吉川真さんは「その前にたどりつけるかどうかがある」という。

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