2024年 5月 1日 (水)

「はやぶさ2」52億キロ6年の旅へ!あす30日午後打ち上げは延期...生命の起源を探せ

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『先代はやぶさ』教訓に新装備

   はやぶさは4基のイオン・エンジンがすべて止まり、この危機を救ったのは念のためにと組み込んであった予備の回路だった。これがたったひとつのエンジンを動かし、けなげにも戻ってきたのだ。

   「2」では随所に予備が設けられた。「いつ故障が起こるかわからない。より完璧に」と國中さんはいう。小惑星に到着しても、カメラと赤外線で着地場所の探査に数か月をかけ、「地下が面白そうなところを選ぶ」(吉川さん)。本体は1メートル×1.6メートルだが、太陽電池は6メートルの長さがあるから、着陸場所の凹凸も慎重に調べないといけない。

   また、インパクターの爆発で損傷しないように本体は退避する。その間は監視できないので、カメラを浮かしておく。着陸の判断は地球からの指示では時間がかかりすぎるため、「2」が自分で判断する。橘さんは岩石採取の筒の先に爪をつけた。どれも前回の失敗の教訓から出たものだ。

   小惑星は地球と火星の中間帯にある。いま行われている国際的な探査は、2030年代に想定されている火星の有人探査のためのステップという位置づけだ。2年後に打ち上げられるNASAの探査機は、大掛かりな岩石分析や惑星の丸ごと捕捉など構想は壮大だ。

   先にヨーロッパ宇宙機関が彗星に探査機を着陸させたが、打ち上げは10年前だ。「はやぶさ2」も3年半かけて到達し、1年半ほど滞在して2020年冬に帰ってくる。飛行距離は52億キロだ。話が大きすぎて、生命誕生のナゾが解けるまで生きてられそうにない。

ヤンヤン

NHKクローズアップ現代(2014年11月27日放送「はやぶさ2 生命の起源を探る旅」)

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