2024年 4月 26日 (金)

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ケチついた「五輪エンブレム」象徴として崇めるのは無理!白紙に戻してコンペやり直せ

   東京五輪にまたケチがついた。公式エンブレムの盗作問題である。花形デザイナーとして有名な佐野研二郎氏(43)のデザインだが、このエンブレムがベルギーのリエージュ劇場からロゴの模倣を指摘されたのである。当初「パクリはない」と胸を張っていた佐野氏だったが、次々に過去のデザインへの疑惑が噴出してきて「疑惑のデパート」(週刊新潮)、「第2の小保方事件だ!」(週刊文春)と騒ぎは収まりそうにない。

   彼は卒業後に博報堂に入社してサラリーマンデザイナーとして働いていた。その時手がけたのが日光江戸村のキャラクター「ニャンまげ」で、一躍、業界内で高い評価を得るようになったと週刊新潮が書いている。

   その後、数々の賞に輝き、社内結婚した奥さんと独立してデザイン事務所を立ち上げた。元同僚が週刊新潮に語っているところによると、誰に対しても声を荒げることはなく、いつもニコニコしていて傲慢なところはない人柄だという。

   今回、佐野氏の疑惑を暴き立てているのは、同業者ではなく主にネット住民だ。それはデザイン業界そのものが大変狭く、トップクリエイターといわれるのは特定の美大の卒業生と大手広告代理店出身者ばかりだからだそうである。今回のエンブレムの審査でも、そうした仲間内で「賞を贈り合って褒め称えている」(ベテランデザイナー)体質が、厳密なチェックを疎かにしたのではないかという声も多いようだ。

   大阪芸術大学の純丘曜彰教授はこう指摘している。<「私の目からすれば、五輪エンブレムは、現実的には盗作というほかありません。ただ、それは法的に争えばどちらに転ぶかわからない面もありますが、トートーバッグの『BEACH』というデザインはアウトだと見ています」>

   <五輪エンブレムは早々白紙に戻すのが、最善の策ではないのか>(週刊新潮)、「『五輪の象徴』という重責を負うに値する人物でないことは確かなようだ>(週刊文春)と、両誌手厳しい。

   私も五輪のデザインは盗用の疑いありだと思う。たしかに無から有を生み出すことは、私など想像もできないほど難しいことであろう。まったくの偶然で同じようなデザインができることも皆無ではないだろう。だが、ここまで傷つき汚れたデザインを五輪の象徴として崇めるのは無理だと思う。もう1度至急コンペを開催し、佐野氏にも参加してもらって「公開」で決めたらいい。

元木昌彦プロフィール
1945年11月24日生まれ/1990年11月「FRIDAY」編集長/1992年11月から97年まで「週刊現代」編集長/1999年インターネット・マガジン「Web現代」創刊編集長/2007年2月から2008年6月まで市民参加型メディア「オーマイニュース日本版」(現オーマイライフ)で、編集長、代表取締役社長を務める
現在(2008年10月)、「元木オフィス」を主宰して「編集者の学校」を各地で開催。編集プロデュース。

【著書】
編著「編集者の学校」(講談社)/「週刊誌編集長」(展望社)/「孤独死ゼロの町づくり」(ダイヤモンド社)/「裁判傍聴マガジン」(イーストプレス)/「競馬必勝放浪記」(祥伝社新書)ほか

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