2019年 1月 16日 (水)

編集長からの手紙
BSEはBOOだ

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   日本が米国産牛肉の輸入を再禁止したことに対する米国下院の農業委員会委員長グッドラッテ氏の1月31日発言にはBooである。彼は「今回は積み出しの際のミスで、それで輸入再開をほごにするのはおかしい。1、2台の自動車のブレーキが不良だといって、米国は日本車の輸入を禁止しない」といった。

   日本の有力輸出商品である自動車をたとえ話に持ち出して日本を牽制したつもりだろうが、日本人には逆効果である。日本車のブレーキが常々不良だと問題にでもなっているというのか、日本車の輸出検査方法が問題となっているとでもいうのか。
   牛海綿状脳症(BSE)問題は健康・安全という面で社会問題となっているが、根底には米国の検査方法に対する不信がある。もちろん、安全に対する科学的な根拠は重要なのだが、検査方法の安全性保証について、米国のやり方が、一言でいってしまえば「横柄である」というのが不信感の実態だ。
   輸入再開に当たって除外された危険部位の脊柱(せきちゅう)が堂々と入荷したのには多くの日本人が驚いた。茶の間のテレビニュースで「誰が見ても明らかな大きな背骨」が映っていた。あんなものを見過ごすなんて、米国は日本をばかにしていると感じたのだ。
   グッドラッテ氏の米国農民を代弁する気持ちはわかるが、今回の発言は日本人の反感をさらに強める結果になるか、なんとばかなたとえ、といわれるだけだろう。
   わが小泉首相もたとえ話が好きである。妙なレトリックを使って反対派を煙に巻く。政治発言を面白くしている面もあるが、問題となることも少なくない。現在、小泉首相はBSE、ライブドア・ホリエモン、耐震偽装問題の3点セットで追及を受けている。得意のレトリックで墓穴を掘りそうになったりしている。
   日米双方、お互いに妙なレトリックは使わないほうがよい。

発行人(株式会社ジェイ・キャスト 代表取締役)
蜷川真夫

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