村上Fの次の標的はだれか
2006.06.06 21:22
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TBS株買収をめぐる動きは問題ないのか
例えば、毎日新聞は社説で、
「村上ファンドと楽天の間で、どんな意見が交換されたのかも知りたい」
と書いた。村上容疑者はニッポン放送株の取得を巡るライブドアとのいきさつについては釈明したものの、TBS株には触れていない。この点はどうか、というのだ。 村上氏は六本木ヒルズに集まった若手のIT経営者の指南役としても有名だった。それが、ライブドアにからんだ村上ファンドのインサイダー事件につながった。TBS株買収をめぐる動きでは、村上ファンドは、05年9月末時点でTBS株の7.45%を保有していたものの、同10月末までに0.52%を残してほとんど売却した。楽天が、TBS株を買い集め、提携を迫った時期に重なる。 日本経済新聞は1面で、
「村上ファンドの保有株がライブドアや楽天の手に渡って買収への呼び水になったとも言われる」
と述べ、さらに 「抜群の運用実績でファンドの名声を高めたが、この過程でインサイダー取引があったとすれば、虚名だったことになる」とし、事件全体の徹底解明を望んでいる。 インサイダー取引という「黒」か「灰色」かの境界がはっきりしない事件だけに、うわさされている企業、個人は少なくない。検察の力量が試されるところだ。