三菱ふそう元役員3人に無罪判決 欠陥虚偽報告で横浜簡裁

三菱自動車製大型車の欠陥をめぐり、国に対してうその報告をしたとして道路運送車両法違反の罪に問われた元三菱ふそうトラック・バス元幹部3人と法人としての三菱自動車に対する判決公判が2006年12月13日、横浜簡裁であり、4被告に無罪（求刑罰金20万円）が言い渡された。
起訴状などによると、横浜市で02年1月に、大型車から脱落したタイヤの直撃を受けて母子3人が死傷する事故が起きた。これを受け、国土交通省が指示した調査に、被告らは同年2月、破損するとタイヤ脱落につながる部品の欠陥を隠して報告し、リコールを逃れた。
これに対し、被告側は、法律に基づかない行政指導に応じただけで、罪そのものが成立しないうえ、「整備不良と過積載などが破損原因だと信じていた」と一貫して無罪を主張してきた。