2024年 5月 1日 (水)

島根土産物まんじゅう 特許庁が「竹島」使っちゃダメ

   島根県隠岐の島町の「竹島」の名前を付けた土産物の商標登録が特許庁から2006年12月下旬に拒否されていたことが明らかになった。特許庁は、竹島をめぐって韓国と領土紛争になっていることを挙げ、「混乱を招く恐れがある」と説明している。しかし、商標登録を申請した問屋側は「特許庁は商標が正しいのか判断すべきで、政治問題を持ち込むべきではない」として、07年1月中にも再審査を求める意見書を提出するつもりだ。

   「純ちゃんまんじゅう」を発売したことで知られる土産物問屋・大藤(東京都荒川区)は、「竹島ものがたり」という商品名の土産物まんじゅうを06年8月に発売。これに先立って、同年5月に商標登録を特許庁に申請していた。

「社会通念上穏当ではない」と特許庁

「混乱を招く」として特許庁は「竹島ものがたり」の商標登録を拒んだ
「混乱を招く」として特許庁は「竹島ものがたり」の商標登録を拒んだ

   「竹島ものがたり」は、竹島のかたちをモチーフにした黄身餡のまんじゅうで、価格は840円(税込)。日の丸がついた楊子で食べるという「ユーモア」も採用。パッケージには「2月22日は竹島の日です」と書かれている。大藤によると、現在でも非常に好評だという。

   そんななか、特許庁は07年12月に「拒絶理由通知書」を大藤側に送付。「竹島」の名称を含んでいることを上げ、「商標として採用・使用することは、両国の関係に無用の混乱を招く恐れがあり、社会通念上穏当ではありません」と説明している。
   大藤の大久保俊男社長はJ-CASTニュースの取材に対し、

「政治的な意図はまったくなかった。弁理士も99%大丈夫ということで申請した。『社会通念上』(うんぬん)という判断は極めて遺憾であるし、特許庁は商標が正しいのかを判断すべきで、政治問題を持ち込むべきではない。到底納得できるものではない」

   と語った。

姉妹サイト
追悼
J-CASTニュースをフォローして
最新情報をチェック
電子書籍 フジ三太郎とサトウサンペイ 好評発売中