2024年 5月 3日 (金)

学校給食で本当に「死に至る」危険 アレルギー対策これでいいのか

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食事後の激しい運動によって突然発症

   しかし、意外なことに、危険なのは自覚症状がない児童・生徒にも「アナフィラキシー」が発症するが危険性があることだ。

   『食物アレルギーとアナフィラキシー』などの著者である角田和彦医師は、普段の生活ではアレルギーの自覚症状がなくても、食事後の激しい運動によって突然このような反応を起こす可能性があるとJ-CASTニュースに対し指摘する。

「中高生に多いケースとしては、小麦や海老などを給食で食べて、いつもは普通なのに、激しい運動をしてアナフィラキシーを引き起こすことです。お昼に給食を食べて、その直後に起こったり、6時間目に起こすケースもあります」

   文科省の調査によれば、給食直後の激しい運動をしないように指導している学校は、全体の35%ほどで、半数以上の学校ではこうした指導や取り組みはしていない。

   角田医師はアナフィラキシー対策として次のように話す。

「アレルギーの原因物質を見つけておく、できれば給食の直後に体育などをやらないなどの対策をとるべきだと思います。しかし、アレルギーについて知らない人が多く、食べても大丈夫だろうと簡単に考える人が多いんです。『大丈夫』と簡単に言わないことが大切です。それで死にかけたケースはいくつもあるんですから」
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