2024年 4月 26日 (金)

白鵬・朝青龍「八百長」報道 「動かぬ証拠」?に協会ダンマリ

糖の吸収を抑える、腸の環境を整える富士フイルムのサプリ!

   週刊現代の新たな「八百長相撲報道」が波紋を広げている。綱取りに挑戦している大関・白鵬の師匠にあたる宮城野親方が、八百長の内幕を愛人女性に語った内容が暴露されたのだ。今回は、これまでの「八百長相撲報道」とは違って、録音テープも存在するという。朝日新聞も社会面でこの記事を紹介するという異例の扱いをしているほか、相撲協会側も「事実無根」ではなく「コメントできない」の一点張りで、歯切れが悪いのだ。

親方が愛人女性に打ち明けたテープが持ち込まれる

「八百長相撲報道」に相撲協会はダンマリ
「八百長相撲報道」に相撲協会はダンマリ

   疑惑は「週刊現代」の2007年6月2日号(首都圏では5月21日発売)が報じているもので、週刊現代による一連の「八百長相撲疑惑」記事を執筆している、ノンフィクションライターの武田頼政さんによるものだ。
   記事によると、06年の名古屋場所での白鵬・朝青龍「八百長」の内幕を、白鵬側の宮城野親方が愛人女性に打ち明け、そのやり取りを録音したテープを同誌に持ち込んだらしい。やり取りはかなり具体的だ。

女性: 「朝青龍が背中から落ちたでしょう?あのときカズ(宮城野親方の愛称)、おカネ配ったの?」
男性: 「そうだけど」
女性: 「あの時に朝青龍さえ上手にやっとけば(白鵬は横綱に)なれたんでしょ?」
男性: 「いや、そんなこと言ったって…」
女性: 「(朝青龍は)なんであんなにヘタクソ?負け方が」
男性: 「(負け役を)したことがないからだろう」

   この場所では、白鵬は12勝2敗で千秋楽を迎え、朝青龍に挑戦。白鵬は朝青龍を破るが、朝青龍の「無気力」とも見える相撲が原因で、白鵬の横綱昇進が見送られた、という経緯がある。つまり、「宮城野親方が朝青龍にお金を渡し、対白鵬戦でわざと負けてもらったが、慣れていないので負け方が下手だった」ということのようだ。

一般新聞、スポーツ紙も疑惑を報道

   「日刊ゲンダイ」も5月21日、愛人とされる女性のインタビューを掲載、「週刊現代」に持ち込まれたテープを聴いたとして、同様のやり取りを一問一答形式で紹介している。

   朝日新聞も5月21日の朝刊社会面で「また『八百長』週刊現代報道」という記事を掲載、記事の要旨と、宮城野親方の「お話しすることはない」北の湖理事長の「ノーコメント」という、朝日新聞が取材したコメント付きで掲載されている。週刊誌の記事をめぐって訴訟にまで発展した場合には一般紙が記事にすることも多いが、「疑惑を提起する記事が掲載される」という段階での記事掲載は異例だ。

   日本相撲協会側の会見でも「ダンマリ」は続いた。同日、北の湖理事長が緊急会見を開くも、出てきたのは

「(弁護士などの)専門家と話をしていないので、コメントは控えさせていただきます」

といった言葉。通常は、このような会見では「事実無根だ」と、怒りを表明して見せるものだが、それもなく、会見はわずか数分で終了した。
   J-CASTニュースでも、翌5月22日午後、協会の広報部に聞いてみたが、

「今は弁護士と相談中で、まだコメントは出していません。いつ出すかも決まっていません」

と、同様の答えが返ってきた。

姉妹サイト
追悼
J-CASTニュースをフォローして
最新情報をチェック
電子書籍 フジ三太郎とサトウサンペイ 好評発売中