個人株主の参加を促すため総会を日曜日に開催
ある市場関係者は「株主の議決権行使について、企業はこれまで機関投資家や事業会社だけを重視していた。個人株主は無視されていたと言っても過言ではないが、そんな個人株主の重要性を投資ファンドが気づかせた」と説明する。
スティールにTOB(株式の公開買い付け)を仕掛けられたブルドックソースも、TOBを阻むための買収防衛策導入に多数の個人株主の賛成が不可欠とみて、株主総会を24日の日曜日に開催した。個人株主の参加を促す狙いとされる。かつては9割以上の企業が同一日に開催するなど、総会屋対策に主眼が 置かれていた株主総会。しかし、今は個人株主に向き合い、経営への賛同を得るための努力を続けることが、株主総会対策には欠かせなくなっているといえる。