東京・赤坂の会員制個室サウナで男女2人が死亡した火災。2025年12月17日の情報番組「サン!シャイン」(フジテレビ系)はプライベート性を重視する裏側に潜む危険性を指摘した。
1回120分1万9000円からという高級店
火災が起きたのは12月15日正午ごろ。東京都港区赤坂の個室サウナ店で火災報知機が作動。川崎市の美容院経営者(36)とその妻(37)がサウナ内の入り口付近で倒れているのが見つかりその後死亡が確認された。
番組は17日までの情報をもとに「三つの謎」をとりあげた。一つが出火原因。サウナの内側の壁や背もたれ、座席、タオルが焼けていたが、原因は特定されていない。二つめがサウナの扉のドアノブが内外両側とも外れていたこと。ドアノブの形状はL字型の木製という普通のサウナでは見られないものだった。三つ目が非常ボタン。サウナ室内に設置されており押された形跡があったものの正常に作動したかどうかは不明。警視庁は、安全面で不備があったかどうかも調べている。
サウナ人気は年々高まっており、テレビや雑誌などで取り上げられる機会も多い。最近は火災のあった店のように、「他人の目を気にせず心ゆくまでサウナを楽しみたい」という愛好家のために完全個室のプライベートサウナも出てきた。このサウナ店もビジターで1回120分1万9000円からという高級店。亡くなった経営者も知人の間では有名なサウナ好きで、商談もサウナでするほどだったという。番組で経緯を説明したアナウンサーも「私もよくサウナに行きますが、今回のドアノブは見たことがない」と話していた。