2024年 4月 19日 (金)

「O型は交通事故率が高い」 免許試験場の講師に厳重注意

   福岡自動車運転免許試験場の講師が講習の中で、「最も事故率が高い血液型はO型」などと発言し、問題になっている。O型の受講生がハラを立て、新聞社に通報、記事になった。これを重く見た同県交通安全協会は、「科学的根拠の無いことを教えた」として講師の2人に厳重注意をした。「血液型占い」などがネットや雑誌などに「氾濫」しているが、最近は血液型による性格判断に反発し、「ブラハラ」(ブラッドタイプハラスメント)と感じる人が増えている。

「A型は安全運転」?

Q&Aサイトでは、血液型に関する話題も多い
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   2007年7月24日付の朝日新聞によると、2人の講師は県警を定年退職した60代の男性。07年2月頃から講義の最初に、「車の事故を起こす確率は血液型ごとに違う」という内容の話をしていた。「O型は最も事故率が高い」「A型は安全運転」「B型はメカ(機械)に強くて自信過剰で、不注意事故が目立つ」「AB型は神経質で疲れやすく、睡魔に襲われての追突事故が多い」などというものだった。

   この講習を受けたO型の1人の男性が、「根拠のない不適切な発言だ」として、朝日新聞に通報、掲載されて騒ぎとなった。福岡県交通安全協会によると、この2人の講師が血液型の話をしたのは冒頭の3~4分間。受講生の肩の力を抜かせ、講義に集中させるためにこうした話題を出したのだという。こういう「話のつかみ」はどこでも普通に行われているが、「血液型の性格判断は科学的な根拠がない」と判断した。「講師も、ネットや新聞に出ていたものを集めて話していたに過ぎなかった。これを機会に、全講師に今後はそういうもの(客観的裏づけがないもの)は使わないように厳重に指導しました」と話している。

   血液型による性格判断を信じるかどうかは別として、これまでは「冗談」「ネタ」の感覚で楽しんでいる人がほとんどだった。

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