2019年 9月 23日 (月)

日本テレビの苦渋 「身内の巨人」より「バラエティー」

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   読売巨人軍が02年以来5年ぶりのセリーグ優勝を果たしたが、優勝の瞬間は地上波で放映されないという異例の事態が発生した。バラエティー番組の途中に小さな画面を挿入するにとどまったのだ。放映権を持っているのは「身内」のはずの日本テレビ。「野球よりもバラエティー」という流れが加速しているようだ。

巨人優勝の瞬間を地上波で生中継しなかったのは初めて

「身内の巨人」より「バラエティー」を選択?
「身内の巨人」より「バラエティー」を選択?

   巨人は2007年10月2日、東京ドームで行われた対ヤクルト戦に5-4でサヨナラ勝ちし、5年ぶり31度目(1リーグ時代を含めると40回目)のリーグ優勝を果たした。これまでの感覚で考えれば、優勝決定戦は当然生中継され、番組は延長された上で、そのまま夜のニュースに突入、「ビールかけ」も生中継される、というのが自然だったはず。ところが、今年はその常識がくつがえったのだ。

   この日の試合の放映権を持っていた日本テレビでは、19時から予定通り、バラエティー番組「踊る!さんま御殿!!」の2時間半スペシャルを放送。優勝が決まった直後の21時12分頃に「NNNニュース速報」として「巨人が5年ぶりにセリーグ優勝」というテロップを出し、同じ14分頃にL字形の画面が表示され、その中に優勝シーンのVTRが流れた。さらに、その約15分後に番組を中断、胴上げシーンや原監督のインタビューを約10分間放送した。

   この日の試合は、NHKのBS-1、CS放送「ジータス(G+)」、「BS日テレ」で生中継されていたが、地上波の受信設備しか持っていないファンは、優勝の瞬間を生で見ることはできなかった、という訳だ。

   日テレが巨人優勝の瞬間を地上波で生中継しなかったのは初めて。その経緯について、日テレ総合広報部では、各マスコミに対して

「特別番組が多い時期だということ加え、試合日程が09月に決まったばかりだったことから、地上波での中継は難しいと判断した」

などと説明しているという。だが、各マスコミは、この説明をストレートには受け止めていないようだ。スポーツ各紙は、巨人戦の視聴率が低迷していることを指摘。ペナントレース開幕直後の4月の平均視聴率(関東地区)が10.8%、優勝を争っているはずの9月でも9.3%にとどまっていることが尾を引いており、「スポンサーとしても、テレビ局としても、視聴率の取れるバラエティーを流した方が良いのでは」という見立てだ。ちなみに、「踊る!さんま御殿!!」は、10%台後半に食い込むことも少なくない。

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