2024年 4月 30日 (火)

保険の銀行窓販の全面解禁 専門生保会社が続々登場

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「窓販」は収益に大きく寄与する

   生保業界では、こうした銀行等の販売チャネルを生かした「窓販事業」に特化する生保が続々誕生しようとしている。アクサ生命はウインタートゥールスイス生命を子会社化して「アクサ・フィナンシャル生命」(仮称)に名称変更し、08年にも銀行窓販の専門生保に衣替え。また富国生命は、信用金庫業界とのパイプが太い共栄火災の生保子会社・共栄火災しんらい生命を買収し、信用金庫などの窓口を通じて販売する保険商品を準備中。銀行窓販の全面解禁を見据えて、もともと国内で販売網のない外資系生保を含め、銀行や信用金庫、証券会社の店舗網をアテにした新規参入組はまだ増えそうだ。

   国内生保の保険料収入に占める07年3月期の窓販シェア(収入保険料の総合計÷窓販で得た保険料)をみると、住友生命が18.3%、次いで三井生命の10.6%、第一生命5.7%、富国生命4.3%、日本生命4.0%、明治安田生命0.3%だった。つまり、残りの50%超の多くを外資系と損保系の生保が占めているのだ。

   いま、「収入が伸びている生保は、窓販の成績がいい」といわれ、さらには「窓販が好調なほど収益もいい」(生保関係者)というから、従来の生保レディの人脈に頼った販売手法に代わって、銀行窓販が「稼ぎ頭」になっていることは確かなようだ。

   窓販シェアを06年3月期と比べると、三井生命と富国生命、住友生命が減少し、かわって日本生命、第一生命と大手がジワリと巻き返した。銀行窓販が部分解禁された02年10月当初、日本生命などは「銀行に頼ることはない」と話していたのに、これを翻して色めきだっている。

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