2024年 5月 3日 (金)

タイゾー君、無所属で出馬へ? 自民党支部の予備選挙に反発

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   タイゾー君こと杉村太蔵衆院議員(28)(比例区南関東ブロック選出)が、次期衆院選で自民党から公認されない可能性が出てきた。本人が自民党の選考に協力的でないうえ、相次ぐ放言に反発が出ているからだ。党本部には根強い擁護論があり、ウルトラCの可能性がなくなったわけではないが…。

タイゾー議員は地元に連絡せず

タイゾー議員のブログ
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「(タイゾー議員から)連絡が来ないから困っています。今の状況では、候補者選考のための公開演説会や党員の意向調査は、かなわなくなりました」

   タイゾー議員が立候補を予定している衆院北海道1区(札幌市中央・南・西区)の自民党支部幹事長、和田敬友道議は2007年12月17日、J-CASTニュースの取材に、こう漏らした。

   無連絡は、自民党支部による予備選挙に反発しているかららしい。タイゾー議員は、「いくら年が若いからと言ってね、私は現職ですよ!」と新人と同じ扱いに怒りをぶちまけている。タイゾー議員は、その言動を快く思っていない地元にけん制球を投げようとしたようだ。

   しかし、ぶち切れたタイゾー議員に対し、地元の反応は冷ややかだ。北海道新聞の17日付記事によると、自民党支部幹部は、「このままでは杉村氏は候補者になる意志がないと判断せざるを得ない」と厳しい見方を示している。和田幹事長も、J-CASTニュースに対し、「まだ候補者が決まったわけではありませんが、彼にとってプラスの部分が少ないのは確か」と話している。

   北海道1区では、YOSAKOIソーラン祭り創始者の会社役員、長谷川岳氏(36)も手を挙げている。和田幹事長は、12月27日の候補者選考委員会幹事会の全体会議で最終的に候補者を決めたいとしているが、タイゾー議員にとっては危機的な状況だ。

   タイゾー議員は、「誰がなんと言おうと、必ず北海道1区から出馬する」と明言している。すると、自民党まで敵に回して、無所属での出馬強行になるのだろうか。J-CASTニュースでは、タイゾー議員の衆院第2議員会館内事務所に取材を申し込んだ。が、12月17日中に回答はなかった。

党本部の中には、知名度の高いタイゾー議員を推す声も

   タイゾー議員のぶち切れぶりには、ネットでも賛否両論がある。例えば、

「『焦って暴走しているだけ』と冷めた見方も出来る。だが、冷め具合なら、他のチルドレンの方がぬきんでている。この期に及んで、たいしたアクションも起こさず、親父(小泉)にすがりつくタイミングを待っている奴ら。退蔵と比べて、どちらが政治家としての矜持があるだろうか」(ブログ「政治とか経済とか社会とか」より。原文のまま)
「大蔵君の苛立ちはわかるけれどもね(笑)もともと君たちは議員になる資格も度量もなかったのでは???それが、何か小泉劇場という狂乱の中で当選してしまった。それを現職だからといって威張ってもね、、、自分の力で当選したわけでもあるまいし・・・こんなボンボンを選んでしまった国民の責任も問われることになるんだろうな、今度の選挙は」(ブログ「アメリカからこんにちは♪」より)

   もちろん、まだタイゾー議員が挽回する余地はあり得る。各紙によると、町村信孝官房長官ら地元の有力者は、長谷川氏を支持しているとされるが、自民党の菅義偉選対副委員長らを始め党本部の中には、知名度の高いタイゾー議員を推す声が多い。中央からの「鶴の一声」によっては、大勢が覆る可能性も否定できないのだ。

   産経新聞の12月12日付記事によると、福田首相は、タイゾー議員ら小泉チルドレンについて、「選挙だから勝てる候補(を優先する)というのは当然だ。有望な人がいれば、比例(単独)候補で扱うとかはある」と含みを残したという。すると、もっとすごいウルトラCがあるかもしれないということなのだろうか。

   もっとも、タイゾー議員が1区で選ばれないとすれば、地元とのコミュニケーションを欠いた面は否めない。そんなタイゾー議員が中央ともうまくコミュニケーションが取れるのか。

   本人は、SPA!12月18日号のコラムでこう述べている。

「最初からコミュニケーションを無視するやり方では必ずいつか問題が生じます。その問題が生じたときに対応しきれない場面が生じてくることが一番恐ろしいことです」
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