2024年 3月 28日 (木)

トヨタ・ソニー株過半数「取得」届出 金融庁「虚偽の疑い」

   テラメントを名乗る会社が、金融庁が運営する電子開示システム「EDINET」で、トヨタ自動車NTT三菱重工業ソニーフジテレビジョンアステラス製薬の発行済み株式をそれぞれ51%保有したとする株式の大量保有報告書が突如掲載された。株式の「取得」は2007年12月10日前後で、大量保有報告書はいずれも08年1月25日に提出されている。

「EDINET」の大量保有報告書が騒ぎになっている
「EDINET」の大量保有報告書が騒ぎになっている

   6社の株式の「取得総額」合計は約20兆8000億円に上る。51%の取得は経営権を握ることができるため、明らかに「うそ」とわかるが、ネット上では「テラメントはなにものか」、「こんなにカンタンにウソの報告書が提出できるのか」と騒然としている。

   株式を取得したと報告したテラメントは所在は「神奈川県川崎市」、代表者は「山口滋」としている。大量保有報告書は提出者が自らパソコンで入力する仕組みで、掲載内容は確認できない。

   J-CASTニュースが大量保有報告書にあった電話番号に確認したが、つながらなかった。虚偽の報告書の掲出は、懲役5年以下、500万円以下の罰金あるいはその両方。虚偽の写しの提出は懲役1年以下、100万円以下の罰金になる。

(25日21時10分追記)

   金融庁は1月25日夜、記者会見を開き、これらの報告書には「虚偽の疑いがある」と発表した。 事実関係は調査中とした上で、虚偽記載だと確認された際には、訂正命令を含め厳正に対処する方針を示した。

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