2019年 9月 17日 (火)

早大名誉教授の大槻義彦さんに聞く スピリチュアル番組問題(上)
江原霊視は「事前調査の成果」 タレント情報をネットで検索?

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   物理学者でオカルト批判でも知られる早大名誉教授の大槻義彦さん(71)が、公式ブログでテレビのスピリチュアル番組の「インチキ」を暴く論陣を張っている。特に、スピリチュアル・カウンセラーの江原啓之さん(43)への舌鋒は鋭い。江原スピリチュアル批判の著書を2008年3月に出版するという大槻さんに、何が問題なのか聞いた。

オーラの色は物理学の3原色理論を無視している

江原批判をする大槻義彦さん
江原批判をする大槻義彦さん

――大槻さんの言う「インチキ」とは、江原さんの場合どういうことですか?

大槻 例えば、テレビ朝日系のレギュラー番組「オーラの泉」に出てくる「あなたのオーラ」のコーナーです。江原さんは、「あなたの頭の上から放射状にオーラの光が出ている」とおっしゃいますが、科学的に言ってこれは見えません。懐中電灯を頭に乗せて上を照らしても、煙や浮遊するゴミでもない限り、光そのものが目に入らないからです。また、オーラの色が見えるといい、「あなたには、情熱的な赤と知性的な青が同時に見える」とおっしゃいます。しかし、これは物理学の3原色の理論を無視しています。赤と青が交じった光を同時に見ると別の色に見えるんです。もし、分離した色が見えるのなら、江原さんにはカラーテレビは見えないはずです。だから、3原色のオーラ占いはデタラメなんですよ。

――江原さんはカウンセリング相手を「事前調査」して、先祖霊のことなどをしゃべっている、と大槻さんはブログで指摘しておられますが。

大槻 昔、私が対決した霊能者の宜保愛子(故人)は、6人のスタッフで事前調査をしていました。でも、江原さんは、スタッフを使っていないようですよ。それは、インターネットがあるからです。彼の番組ではタレントばかりをゲストに呼んでいますが、それはタレントのデータならネットでいくらでも検索できるからです。私は、2年間「オーラの泉」を調べました。そうしたら、驚くべきことが分かりました。タレントの背後霊や守護霊を言うときの先祖の商売は、だいたい神主やお坊さんだったんです。当時は、ほとんどの人が農業や漁業の時代ですよ。これはまったくおかしい。

――週刊文春は、江原さんが事前に雑誌のインタビューを読んで、女優の壇れいさんについて「中身は男の子」と霊視した、と疑惑を指摘していますね。

大槻 同じような例があります。江原さんは2006年4月15日放送のTBSの番組「スピリチュアルジャーニー」で、ハワイ島を訪ねたときに、突然「あそこに武具をまとった王様が見える!」と宣託しました。地元の案内人は驚いたようですが、この地方は「王家の谷」と呼ばれています。だから、王ゆかりの場所に決まっているんですね。江原さんは、こうした情報をテレビ局提供、ネット検索で知るようです。
しかし、タレントでない一般の人については、そんなに詳しく調べられません。だから、フジテレビの「27時間テレビ」で秋田の美容院経営の女性を霊視したときは、カウンセリングを間違ったんですよ。リンゴを贈るボランティアにかまけて美容院の経営を疎かにしているということだったんですが、とんでもない。BPO(放送倫理・番組向上機構)の意見によると、この女性は、中越地震被災者といじめで悩む学校への2回しかリンゴを送っていないと話しています。なのに、それで美容院の経営がおかしくなりますか。
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